COLUMN コラム

2023.4.10

画像生成AI「Stable Diffusion」とは?すぐに利用できるWebサービスを紹介!

先日、ChatGPTについての紹介記事を公開しましたが、画像生成AIも同じく話題になっていますよね。
AIが欲しい画像を自動で生成してくれるので、Webデザイン界隈でも話題になり、聞いたことがある人も多いかと思います。AIは気になるけどまだ触れたことがない方のために、今回は画像生成AIの中でも話題となっている「Stable Diffusion」について紹介したいと思います。
(今回のアイキャッチの背景画像はStable Diffusionで作成したものです!)

1. Stable Diffusionとは?


公式サイト:https://ja.stability.ai

「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」とは2022年8月に公開された画像生成AIです。欲しい画像のキーワードを入力すると、数十秒でAIが自動的に画像を作成してくれます。
Stable Deffusionは、その他に以下の特徴があります。

無料で使用することが可能。
・作成枚数に制限がない。
・Web上から収集したデータで学習済みとなっており、生成される画像の精度が高い。
・Web上でもローカル環境でも利用することができる。
・生成された画像には権利が発生しない。(※ 現状では)

画像生成AIは「Midjourney(ミッドジャーニー)」など他にもありますが、Stable Diffusionが話題となっているのは、オープンソースAIとして無料公開されているという点が大きいです。他のAIは生成できる画像の枚数に制限があるなど有償となる場合があります。

2. Stable Diffusionの利用方法

Stable Diffusionの使い方は主に2種類に分けられます。

2-1. Webで使用する

Web版はインターネット環境さえあれば誰でも使用することができます。Stable Diffusion公式が用意した「DreamStudio」の他にもいくつかのWebサービスがあり、各サービスによって生成される画像や設定にも若干の違いがあります。

画像生成AIに触れたことがない方はWeb版から触れてみるのがオススメです。現在利用できるWebサービスについては、セクション3で紹介します。

2-2. ローカルで使用する

「Stable Diffusion web UI」というツールをインストールすることで、自分のパソコン上でStable Diffusionを使用する環境を構築することができます。しかし、導入するためにはGitHubやコマンドプロンプトを使用するなど、初心者の方には難易度が高くなっています。

配布先のGitHub:https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui

また、ローカル版の推奨スペックはメモリ16GB以上、VRAMは12GB以上など、ハイスペックなPC環境が求められます。その代わりWeb版に比べて画像生成が早く、詳細な設定ができるほか、無制限で機能を利用できるので、しっかり使いこなしたい場合はローカル版がオススメです。

2-3. Stable Diffusionの使い方

いずれの場合も基本的な使い方は、AIに描いてほしい内容をテキスト(プロンプト)で伝えるだけです。ただ、日本語への対応はまだ不十分なため、精度の高い画像を作るなら英語での入力が必要になります。しかし、プロンプトの入力は文章でなくても、英単語の羅列や翻訳ツールのテキストでも問題ないので、欲しい画像のキーワードを打ち込んでみましょう。

英単語はカンマと半角スペースで区切って入力します。Stable Diffusion公式サイトで下記のプロンプトを入力したところ、数十秒で「街のアイソメトリックイラスト」の画像が作成されました。

illustration, city, isometric, person


まだ若干おかしな点はありますが、もう少し単語を追加していけば良くなりそうです。単語の数が多ければ多いほど、イメージに近い画像を生成することができます。

プロンプトには高画質な画像がほしい場合は「realistic」「photo」を含めるなど、ちょっとしたテクニックがあります。欲しい画像がなかなかできない場合は、プロンプトのコツをまとめたサイトがあるのでそちらを参照してみてください。

3. Webで使用する

3-1. DreamStudio


サイトURL:https://beta.dreamstudio.ai/generate

Stablitiy AI社が開発したツールです。画像生成スピードが早く、UIもベータ版にアップデートされて使いやすくなっています。動作が軽快なため、指定した画像が数秒でズラッと表示されるのは爽快です。画像生成AIの魅力を知るには、ここから始めるのが一番かと思います。

・使用するにはメールアドレスかGoogleアカウントでの登録が必要です。
・「アニメ調」「写真調」などいくつかのスタイルが用意されているので、キーワードを入力せずとも、欲しいイメージに近づけることができます。
・ネガティブプロントで除外設定ができます。
・画像の幅や高さ、生成する画像の枚数などを設定できます。

1点、注意事項として、無料で使えるのは200クレジット(約200枚程度)までとなっとおり、それ以上の画像生成は有料となります。私は色々試しすぎて、あっという間に限度になってしまいましたので、初めて利用する方は注意してください。

3-2. Stable Diffusion Online


サイトURL:https://stablediffusionweb.com/

・Stable Diffusionの公式サイトです。
・ネガティブプロントで除外設定ができます。
プロンプトの強さ(入力テキストへの忠実度)を調整することができます。「Advanced settings」から「Guidance Scale」の値を小さくするとを命令を無視しやすく、大きくすると忠実に従うようになります。
・「Examples」にプロンプトの入力例が用意されています。
プロンプトのデータベースが用意されており、入力例と生成画像を確認することができます。

3-3. Mage


サイトURL:https://www.mage.space/

・無料プランで無制限に画像を作成できます。高機能な有料プランも用意されています。
・メールアドレスかGoogleアカウントで登録すると「Advanced mode」を利用できます。
・プロンプトの強さ(入力テキストへの忠実度)を調整することができます。
・「explore」からプロンプトの入力例と生成画像を確認することができます。

以上、3つのWebサービスを実際に触れてみて、自分にあったものを見つけてみてください。

おわりに

今回は画像生成AI「Stable Diffusion」の紹介と、Stable Diffusionが利用可能なWebサービスについて紹介しました。これまで、Webデザインで使用する画像は自分自身で制作するか、有償 or フリーのものを使用するといった選択肢しかありませんでしたが、今後はAIで作成するといった選択肢が出てくるかもしれません。また、デザインアイデアのインスピレーション元として、画像を検索するのではなく、AIに作成させる方が早くなるかもしれません。今後、より精度の高い画像を手軽に作成できるようになると思いますが、プロンプトのコツを理解することは必要になるので、今のうちから触れて慣れておきましょう。

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