COLUMN コラム
2021.12.13
【WordPress】カテゴリー、タグ、タクソノミー、タームの違いが分からない!
WordPressサイトを構築する過程で出てくる「カテゴリー」や「タグ」、「タクソノミー」、「ターム」といったワードですが、「出力したいデータが出てこない・・どのような構造になっているんだっけ・・」と行き詰まりがちな部分ではないでしょうか。
WordPressテンプレートタグでデータを取得しようにも、「あれ?何を取得すればいいんだっけ?」と混乱することもあると思います。
今回はWordPressサイトを構築する過程で迷いやすい「カテゴリー」や「タグ」、「タクソノミー」、「ターム」の違いについてご紹介します。
1. 呼称が違うだけで全てタクソノミー!
「タクソノミー」も何か一つのものを指していると思いがちですが、「タクソノミー」は包括的な呼称であり、「カテゴリー」も「タグ」も「カスタムタクソノミー」も広義的には全て「タクソノミー」です。それぞれに微妙な違いはあれど、これらは全て投稿記事を分類するために使われます。
「カテゴリー」と「タグ」はWordPressインストール時からデフォルトで入っており
よく目にするため馴染みもあり、イメージしやすい言葉だと思います。
記事をカテゴリー別に分類したいときは「カテゴリー」を使用し、その記事にキーワードを付与し他の記事と関連付けたい場合には「タグ」を使用します(Instagramでいうハッシュタグだと考えればイメージしやすいですよね)。
一方で「カスタムタクソノミー」は自分で追加する機能となるため、カスタマイズして使用する方やホームページ制作業者でないと馴染みがない言葉かもしれません。
カテゴリーが多くない場合はデフォルト装備の「カテゴリー」機能を使用するので足りますが、カテゴリーが多い場合やカテゴリーによって挙動を変えたい時は「カスタムタクソノミー」を使って実装した方が融通が効き便利です。
2. 各呼称の違いはあるの?
それぞれの大きな違いは上のチャートをご覧ください。
カテゴリーとタグの違いは階層構造をもてるかどうか、カスタムタクソノミーはfunctions.phpへの記述やプラグインを使用することで後から自分で追加・作成できるオリジナルのものです。
3. タームはタクソノミーの最小単位!
最後に「ターム」ですが、「タクソノミー」が全てを包括する広義なものであったのに対し、「ターム」は全てに共通する一番小さい単位を指します。
つまり、「カテゴリー」「タグ」「カスタムタクソノミー」のそれぞれに登録されている項目自体を「ターム」と呼びます。
ここを勘違いしていると、“get_term()”を使用すべき箇所で”get_taxonomy()”を指定していたために出力したいデータを呼び出せずに悩むことになる可能性が高いです。
『食べログ』サイトを参考に、分類に何を使用しているかの想定を行ってみると以下のように表示することができます。
4. おわりに
今回はWordPressの「カテゴリー」「タグ」「カスタムタクソノミー」「ターム」についてご紹介しました。混乱しやすいですが落ちついて違いを把握し、理解を深めていきましょう。