【Adobe XD】パディング機能でボタンや見出しを自動サイズ調整

最近はAdobe XDでデザイン作成をしている時間が長かったので、前回(コンポーネント機能について)に引き続き、XDの便利な機能について紹介したいと思います。
 
みなさんはXDのレイアウト機能「パディング」を活用していますか?
 
前回の記事で紹介したコンポーネントは便利な機能ですが、見出しやボタンをコンポーネントにした時、内包しているテキスト量が増えると外枠のデザインからはみ出してしまい、適宜サイズ調整を行う必要があります。しかし、パディング機能を活用するとテキスト量がどれだけ増えても、自動でサイズ調整をしてくれるようになります。
 
今回はそんな便利なパディング機能について紹介します。

1. パディングについて

パディングとは内側の要素と外枠の間隔を指定した値に保ってくれる機能です。パディングの値は上下左右に個別に指定することもできますし、全ての値を揃えることもできます。
(コーディング時のpaddingと同じ指定方法なのでわかりやすいですね)
 
パディングについて
 
主な活用法としてはボタンや見出し、テーブルなどテキストを内包しているデザインパーツに指定することです。これらのデザインパーツは配置するページによってテキスト量が増減する可能性があるので、自動でサイズ調整をしてくれるパディングの効果を大きく実感することができます。

2. パディングの使い方

パディングを設定できるのは「グループ」「コンポーネント」の要素になります。パディングは2つのオブジェクトの間隔を指定するものなので、オブジェクト単体はもちろんグループ化されていないオブジェクト同士では設定することができませんので注意しましょう。

2-1. パディングの適用

1.まずは対象となるオブジェクト(グループまたはコンポーネント)を選択します。
 

 
2.次にプロパティインスペクターの「パディングを有効化」アイコンをクリックします。また「レスポンシブサイズ変更」がOFFになっている場合はONに変更してください
(OFFだとパディング設定は表示されません)
 

 
この時、全方向のパディングを個別に指定するか、同じ値にするかを選択することができます。通常はデザインを完成させてからパディング設定を行うので、個別指定になっていることがほとんどですが、あとから一括指定に変更することも可能です。
 

2-2. パディングの編集

あとでパディング値を変更したい場合は、プロパティインスペクターの値を変更します。直接オブジェクトの方を移動・変形してもパディング値は固定されてしまっているため、変更することはできませんので注意しましょう。
 
パディングの編集

3. パディングの活用例

パディングを指定すると便利なデザインパーツを紹介します。

3-1. ボタンに活用

ボタンのテキストは「入力内容を確認する」や「送信」などテキスト量が増減しやすいパーツなので、あらかじめパディングを設定しておくと便利です。
 

 

3-2. 見出しに活用

レスポンシブサイトでは見出しを改行に対応させるケースがよくあります。パディングを使用して改行にも対応したデザインを作成しておきましょう。
 

おわりに

今回はAdobe XDのパディング機能について紹介しました。デザインを作成する時、テキスト量が多い場合や改行時のデザインといったものは、つい漏れてしまいがちです。パディング機能を活用すると、デザイン修正に柔軟に対応できるだけでなく、レスポンシブを考慮したデザインができるようになるので、まだ使用したことがない方はぜひ活用してみてください!

素材待ちの困ったを解消する!ダミー画像を手軽に挿入できるツールのおすすめ

Webサイト制作時、写真やイラスト・図表などの正式な素材が届かず、素材待ちの状態でコーディングを進める場面も多くありますよね。
そのような時、異なるダミー画像を一つずつ用意して、書き出して、サイズ指定して、、と作業に取り掛かるのは手間も時間もかかります。
かといって本来画像を置くはずの場所に何も表示されていないと作業が難しく、差し替え作業のミスに繋がりかねません。

 

そこで今回はそのような時に役立つ「ダミー画像生成ツール」をご紹介します。
サイト制作途中でのダミー使用だけでなく、場合によっては画像がないとき表示する「no image」用として活用するのもありだと思います。

1. 『placehold.jp』 – 国産シンプルな操作○



https://placehold.jp/
 
使い方はとてもシンプルで直感的な操作が可能です。サイト上の「使い方」説明を適宜参照しながら使いこなしてみましょう。
 
Basic   :縦横サイズを指定して生成する
Advanced:フォーマット(png or jpg)や文字サイズ、色、表示文字、CSSまで指定できる
URL   :URLを直接入力して画像を生成する
 
「とりあえず画像を置きたい」「様々なサイズを配置してコーディングを検証したい」などという場面でもとても便利です。

 

2. 『placekitten』 – かわいい子猫で癒しを


https://placekitten.com/
 
子猫の写真をダミー画像として配置できます。とてもかわいいです。
どんな子猫が登場するかはお楽しみ(?)遊び心と癒しを感じながら制作してみるのはいかがでしょうか?
 
URL内で画像のサイズ指定と、グレースケールの指定が行えます。

<!-- カラーはこちら -->
<img src="https://placekitten.com/200/300" alt="" />
<!-- グレースケールはこちら(/g) -->
<img src="https://placekitten.com/g/400/300" alt="" />

 

3. 『placebear』 – クマのダミーで迫力を


https://placebear.com/
 
使い方はplacekittenと同じです。サイト下部に”Inspired by placekitten”と書かれているように子猫からインスパイアされて誕生したバージョンのようです。

 

4. 『Doodle Ipsum』 – イラストをカスタマイズ


https://doodleipsum.com/
 
ダミー画像としては変わり種となるのがDoodle Ipsumです。イラストを用途に合わせて自動生成することができます。
ただ間を埋めるためのダミー画像と違い、参考イメージや「こういうイラスト挿入したいです!」というデザイン指示にも使えそうですね。
 
イラストのテイストから色、サイズ、切り抜き方など様々なカスタマイズが可能です。詳しい使い方はサイト下部に載っていますので気になる方はぜひチェックしてみてください!

 

5. 『Unsplash Source』 – あのフリーストックを使用


https://unsplash.com/developers
 
Doodle Ipsumのように、より完成イメージに近づけたい場合や、写真が配置される予定の場合はフリー写真の使用がおすすめです。
Unsplash Sourceは、お馴染みのフリー写真ストックUnsplashの写真をダミー画像として表示してくれます。そもそもフリー写真のため、ダミーではなく最終的にそのまま使用できる点もメリットです。

 

6. おわりに

ワイヤーフレームのような簡易的なダミー画像からフリー写真を使用した実践的なもの、遊び心のある面白ダミー画像まで、用途に合わせて活用できるオンラインサービスをご紹介しました。上記でご紹介したもの以外にもたくさんのダミー画像生成ツールがありますので、是非お気に入りのツールを見つけて、制作を効率よく楽しく行っていきましょう。

 

テキストを「…」に省略表記する方法と英語テキストの折り返し指定

※記事の特性上一部デザインが崩れています。

 

コラムなどを投稿するタイプのWebデザインにおいて、投稿した文章が長すぎると想定していたデザインに合わない場合があります。その際は投稿した文章を途中で「…」に省略する方法で対応することができます。

 

また、日本語の場合はテキストがどれだけ長くても、指定したコンテンツ幅内で自動的に折り返されますが、半角スペースのない英語羅列や数字羅列の場合は横幅を超えると自動で折り返しが効かない場合があります

 

今回は長い文章が投稿されても途中で「…」に省略する方法と、英語テキストや数字の折り返し指定についてご紹介します。

1. 長過ぎる文章を途中で「…」にする方法

1-1. 一行表示

サンプル

 

月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?

 


 
省略後サンプル

 

月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?

 

コード

<p class="text-omit">月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?</p>

1-2. 複数行表示

サンプル

 

月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?

 


 
省略後サンプル

 

月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?

 

コード

<p class="text-omit2">月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないが月に向ってそれは抛れず浪に向ってそれは抛れず僕はそれを、袂に入れた。月夜の晩に、拾ったボタンは指先に沁み、心に沁みた。月夜の晩に、拾ったボタンはどうしてそれが、捨てられようか?</p>

-webkit-line-clamp: 3;
の部分では行数の指定をしているので、必要な行数を指定することができます。

2. 英語テキストの折り返し指定

2-1. 単語ごとに折り返す

完成サンプル

 

I wander’d lonely as a cloud That floats on high over vales and hills,When all at once I saw a crowd,A host of golden daffodils,Beside the lake, beneath the trees Fluttering and dancing in the breeze.

 

コード

<p class="english">I wander'd lonely as a cloud That floats on high over vales and hills,When all at once I saw a crowd,A host of golden daffodils,Beside the lake, beneath the trees Fluttering and dancing in the breeze.</p>

overflow-wrap:break-wordは、日本語の場合は幅に合わせて文字は折り返され、かつ、文字の途中で折り返されます。
英語の場合は単語ごとに折り返され、長い単語はその途中で折り返されます。

2-2. アルファベットごとに折り返す

完成サンプル

 

I wander’d lonely as a cloud That floats on high over vales and hills,When all at once I saw a crowd,A host of golden daffodils,Beside the lake, beneath the trees Fluttering and dancing in the breeze.

 

コード

<p class="english2">I wander'd lonely as a cloud That floats on high over vales and hills,When all at once I saw a crowd,A host of golden daffodils,Beside the lake, beneath the trees Fluttering and dancing in the breeze.</p>

2-3. 英語羅列や数字羅列を横幅に応じて折り返す

サンプル

 

sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890

 


 
折り返し設定後サンプル

 

sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890

 

コード

<p class="english-number">sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890sample1234567890</p>

3. おわりに

今回は途中で「…」に省略する方法と英語テキストの折り返し方法をご紹介しました。コーディング段階でテキストの扱いに困り、対応方法を考える際に参考になれば幸いです。

【GitHub】リモートリポジトリへのpushを自動でサーバに反映させる方法【自動デプロイ】

GitHubにプッシュした内容を開発サーバで確認したい時、手動でファイルを反映させていくのは手間ですよね。

今回はGitHubにプッシュした内容を自動で開発サーバに反映させる方法をご紹介します。

 

 

1. GitHubにリモートリポジトリを作成する

まず最初にGitHubにリモートリポジトリを作成しましょう。

お好きなリポジトリ名を入力し公開設定をしたら「Create Repositry」ボタンをクリックします。

これでリモートリポジトリの作成が完了したので一旦GitHubから離れます。

 

 

 

2. サーバとのSSH接続

リモートリポジトリへのpush内容を自動でサーバに反映するためには、サーバとのSSH接続が必要になります。

今回はさくらのレンタールサーバへの反映を例として取り上げますので、まずは下記の情報をご用意ください

※さくらレンタルサーバに契約していて、アカウントとパスワードが発行されていることが前提です。

FTPサーバ名:example@example.sakura.ne.jp
アカウント名:example
初期フォルダ:www
パスワード:password

 

私はMacを使用しているので、まずターミナルを立ち上げます。ターミナルでの作業に慣れていない方はここで投げ出したくなるかもしれませんが、恐れずに進みましょう。

 

ターミナルを立ち上げたら下記を入力します。

ssh [FTPサーバ名]

ssh example@example.sakura.ne.jp

 

入力するとパスワードを2回求められるので、パスワードを2回入力してください。

正常にログインできると「Welcome to FreeBSD!」と表示され、文の頭に%が自動で付きます。

 

 

 

3. リモートリポジトリをサーバにクローンする

先程SSHでサーバにアクセスしたように、GitHubもサーバにSSHでアクセスできなければサーバ内の情報に変更を加えることができません。ですのでサーバ上でSSHキーを作成し、作成した”鍵”をGitHubに持たせる必要があります。

 

以下ではその手順について説明します。

またターミナルでの作業となりますが、実際に手を動かしてトライ&エラーで挑戦してみましょう。

 

3-1. サーバ上でSSHキーを作成する

先程SSH接続していたターミナルの画面を確認してください。

接続しているサーバ名が表示されていれば問題ありません。

 

 

 

この状態からssh-keygen(SSHの認証鍵の生成コマンド)と入力してください。

% ssh-keygen

 

入力すると次から次へと難しそうな表示が現れますので、一つ一つ順番に対応していきましょう。

 

 

 

①% ssh-keygenを入力すると表示されます。

これはどこに鍵を保存するかを聞かれています。ディレクトリに問題がなければEnterキーを押しましょう。

 

②鍵を上書きするかどうかを聞かれます。

初めて作成する場合は聞かれませんが、問題なければ「y」と入力しましょう。

 

③任意のパスワードを2回求められます。

Enterキーを2回押すことで先に進めますが、任意のパスワードを設定しておいてください。

後ほど使用します。

 

id_rsaとid_rsa.pubの保存場所を表しています。

鍵は秘密鍵と公開鍵の2種類が作成されますが、今回GitHubに持たせるのはid_rsa.pub(公開鍵)となります。

id_rsa = 秘密鍵

id_rsa.pub = 公開鍵

 

以上で鍵の作成は完了です。

 

3-2. GitHubに作成したSSHキーを登録する

ターミナルからでもこの作業は行えますが、分かりやすいようにFTPツールを使います。

先程SSH接続していたFTPサーバにお好きなFTPツールを使ってログインしてください。

 

ログインできたらターミナルで表示されていた保存先のディレクトリまで移動し、「id_rsa.pub」ファイルを開きます。

 

 

 

ファイル内にはssh-rsaから始まるアルファベットが羅列されていますので、「ssh-rsa」を含む全てをコピーしましょう。

 

 

 

コピーが完了したらGitHubを開いてください。

右上のメニューアイコンから「Settings」→「SSH and GPG keys」→「New SSH Key」の順で進みます。

「New SSH Key」をクリックすると、先程作成した公開鍵を登録する画面が表示されますので、「Title」と「Key」を入力し、「Add SSH Key」をクリックすれば、登録完了です。

 

 

 

3-3. サーバにクローンする

以上の作業でGitHubがサーバに接続するための設定が完了したので、次は実際にGitHubのリポジトリをサーバにクローンしてみましょう。

 

まずはターミナルでクローン先のディレクトリまで移動します。

下記のコマンドを使用して確実にサーバ内を移動しましょう。

pwd ... 現在地を確認することができます。

cd 〇〇 ...今いるディレクトリを基準にディレクトリを移動できます。

ls ... 今いるフォルダ内に存在するファイル、フォルダを一覧で見ることができます。

pwdコマンドを打つことで、今「/home/ユーザ名」ディレクトリにいることが分かります。

 

 

 

私は「/home/ユーザ名/www」ディレクトリにクローンしたいので、

cd www

と入力し、ディレクトリを変更します。

変更できたかどうかは再度pwdコマンドを打つことで確認できます。

 

 

ディレクトリの移動が完了したらクローン用のURLをコピーします。

GtiHubのリポジトリ管理画面に移動し、「Code」ボタンをクリックして「SSH」のURLをコピーしてください。

 

 

 

コピーしたらターミナルに移動し、

git cloneと入力した後にURLを貼り付けてEnter。

パスワードを求められるので、SSHキーを作成した際のパスワードを入力。

③クローン完了

git clone git@github.com:***/***.git

 

 

 

無事にクローンが完了したら、実際にFTPツールを使って確認してみましょう。

ターミナルでgit cloneを打ち込んだディレクトリにリポジトリ名のフォルダが作成されていると思います。

これでGitHubとサーバのSSH接続が完了しました。

 

 

4. リモートリポジトリへのpushを自動でサーバに反映させる

いよいよ自動デプロイの設定に入ります。

自動デプロイの方法はいくつかあるのですが、今回はGitHub Actionsを利用して設定しようと思います。

GitLabやBitbucketでは方法が異なりますのでご注意ください。

 

4-1. サーバ側の設定

さくらサーバの場合、デフォルトでは国外IPアドレスフィルタがかかっています。

コントロールパネルより「セキュリティ」→「国外IPアドレスフィルタ」→「アクセス制限設定」の順で無効に変更してください。

 

 

 

4-2. 必要な情報をSecretsに登録する

GitHubではパスワードやサーバのアクセス情報など、機密情報を暗号化された変数として使用することができます。

 

GitHubのリポジトリ管理画面「Settings」→「Secrets」→「New repository secret」の順でクリックすると、変数の登録画面に遷移します。

ここでは変数名(Name)と代入する値(Value)を正確に入力しましょう。

 

 

 

サーバにSSHログインするために使用したFTP情報を再度使用します。

下記4つの情報を登録するので、自動デプロイしたいサーバのFTP情報を登録してください。

①FTPサーバ名

②FTPアカウント名

③FTPパスワード

④自動デプロイしたいディレクトリ

FTP_SERVER:example.sakura.ne.jp
FTP_USERNAME:example
FTP_PASSWORD:password
FTP_SERVER_DIR:www/deploy-test/ ※ライブラリの仕様上、最後に/をつける必要があります。

 

 

 

4-3. GitHub Actionsの設定

GitHub Actionsの設定を行います。

GitHubのリポジトリ管理画面「Actions」→「set up a workflow yourself」をクリックすると、Workflowファイルの作成画面に遷移します。

ここでは様々なWorkflow(GitHubへの指示)を作成することができます。

 

作成画面に遷移したら、デフォルトで入力されている内容を下記の記述に変更してください。

 

 

 

name: Deploy via Github Actions to Production
on:
  push:
    branches:
      - main
    tags:
      - '[0-9]+.[0-9]+.[0-9]*'

jobs:
  test:
    name: Deploy to server

    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
      - uses: actions/checkout@v2

      - name: Sync files
        uses: SamKirkland/FTP-Deploy-Action@4.1.0
        with:
          server: ${{ secrets.FTP_SERVER }}
          username: ${{ secrets.FTP_USERNAME }}
          password: ${{ secrets.FTP_PASSWORD }}
          server-dir: ${{ secrets.FTP_SERVER_DIR }}

 

書き換えが完了したら画面右上の「Start commit」ボタンよりファイルをコミットしてください。

 

 

 

以上で全ての手順が終了です。

正常に動いているかテストする場合は、ターミナル、ソースツリー、ブラウザから、どの方法でも良いので、GitHubにファイルをpushしてみましょう。

 

 

 

GitHub Actionsが正常に機能している場合、「Actions」画面に緑のチェックが入ります。ここが赤や黄色だとエラーが起きているので、Secrets項目やymlファイルに間違いがないか見直してみましょう。

おわりに

今回はGitHub環境での自動デプロイ設定について紹介しました。

WordPressの場合テーマファイルをGit管理すれば、複数人での開発も容易です。一度設定してしまえば都度サーバにアップするといった面倒な作業を省略でき、開発の時短にもなりますので、ぜひこの記事を参考に開発環境の構築に取り組んでみてください。

【Adobe XD】コンポーネント機能でデザイン制作を効率化しよう

みなさんはAdobe XDでデザインを作成する時、コンポーネント機能を使っていますか?
 
Webサイト制作ではヘッダーやナビゲーション、見出しやボタンなど複数ページで繰り返し使用されるパーツを数多く制作します。それらを一つ一つページに設置していると、いざ修正が発生した時にもう一度修正したパーツを設置し直さなくてはいけません。修正の度にこのような作業をしていては時間がかかりますし、何より非効率です。
 
繰り返し使用されるデザインパーツをコンポーネント化しておけば、修正が発生した時も1回の作業ですべてのパーツを修正することができます。また、コンポーネントでパーツ管理をしておくことはデザイン作業だけでなく、のちのコーディング作業の効率化にも繋がります。
 
今回はそんな便利なAdobe XDのコンポーネント機能について紹介しようと思います。

1. コンポーネントとは

「コンポーネント(component)」とはCSS設計でもよく使われる言葉で、「構成要素、部品」といった意味があります。Adobe XDのコンポーネントはWebページの中で繰り返し使用されるデザインパーツを管理する機能になります。
 
【Adobe XD】コンポーネントのサンプル
 
コンポーネントを使うメリットは冒頭でお話した通り、大元のパーツを修正すればすべてのパーツに修正が反映されるということです。コンポーネント機能を使用することでデザインパーツを一元管理することが可能になり、各ページの修正にかかる手間を大幅に省略することができます。
 

1-1. コンポーネントの作り方

XDのコンポーネントの作成方法はとても簡単です。見出しやボタンなど、コンポーネントにしたいオブジェクト(またはグループ)を作成したら、そのオブジェクトを選択した状態で右クリックし「コンポーネントにする(Command + K)」を選択するだけです。
 
右クリックで「コンポーネントにする」を選択
 
この最初に作成されたコンポーネントのことを「メインコンポーネント(親)」と呼び、これが大元のパーツとなります。各ページにはメインコンポーネントをコピー&ペーストしたものを配置していきます。このメインコンポーネントのコピーを「インスタンス(子)」と呼び、メインコンポーネントに変更を加えると、すべてのインスタンスに同じ変更が適用されます。
 
コンポーネントの判別方法
 
コンポーネント化されたオブジェクトは緑の枠で表示されるようになります。メインコンポーネントとインスタンスの見分け方は、左上にある菱形で判別することができます。
 

1-2. インスタンスのオーバーライド

見出しやボタンなどは使い回すにしても、配置するページによってテキストやサイズを変更したい場合がありますよね。XDではインスタンスに独自の変更(オーバーライド)を加えることができます。
 
インスタンスのオーバーライド
 
オーバーライドの種類として、テキスト、画像、サイズ、アピアランス(カラー、枠線等)といったものがあり、例えば見出しのテキストだけを変更する、ボタンの幅だけを変更する、カードのサムネイルだけを変更する、といったことが可能です。
 
オーバーライドはそのインスタンスのみに適用される変更なので、メインコンポーネントや他のインスタンスには一切影響がありません。また、オーバーライドしたインスタンスでも、変更を加えた要素以外はメインコンポーネントとの同期を継続してくれます。
 

2. コンポーネント活用のポイント

ここからは実際にコンポーネント機能を使用する上でのポイントをご紹介します。

2-1. メインコンポーネントの管理

メインコンポーネントの管理は専用のアートボードを用意して一箇所にまとめておくことをオススメします。
 
デザイン制作をしているとアレもコレもとコンポーネントに登録してしまい、気付いたら各アートボードに散らばってしまいがちです。散らばっていると、今どのパーツを管理しているのかわかりづらく、同じコンポーネントを作成しようとしたり、インスタンスと間違ってメインコンポーネントを修正するといったエラーの原因になります。
 
一箇所にまとめておくことで全体のデザインパーツを常に把握できるほか、コーディングや書き出しもしやすくなります。
 

2-2 レスポンシブサイズ変更

見出しやボタンなどページによって幅や高さを変えて(オーバーライド)使用したいコンポーネントは、「レスポンシブサイズ変更」をあらかじめ設定しておく必要があります。
 
例えば見出しのデザインにアイコンや下線を施している場合、アイコンは左端に固定して下線の幅だけを変形したいですよね。この設定をきちんとしておかないと、インスタンスのサイズを変更した時に意図しない崩れ方をしてしまいます。
 
コンポーネント化する際は「レスポンシブサイズ変更」で、位置やサイズを固定しておくもの、変形させるものを合わせて設定しておきましょう。
 

3. おわりに

今回はAdobe XDのコンポーネント機能について紹介しました。XDのコンポーネント機能は年々進化しています。今回の記事では紹介しませんでしたが、現在は新たに「ステート機能」が追加されており、コンポーネントに複数の状態(初期/ホバー/トグル)を追加できるようになりました。
 
今後もますます便利になっていくと思われますが、そんな新機能もしっかり活用できないと宝の持ち腐れになってしまいます。今までの使い方をただ続けるのではなく、新機能をきちんとチェックしてデザイン制作に活かしていきましょう!

「transition」設定でデザインをリッチに仕上げるポイント

ボタンやナビゲーションメニューといったリンク付きのコンポーネントを実装する際には、hover設定(マウスオーバー時の設定)を行うことが多いと思います。リンクであることが分かりやすいよう見た目・アクションを整えるのはUI作成の基本でもありますよね。(意図がある場合は別ですが)

 

そして、このhover設定にはデザインをリッチに見せるために意識しておくと良いポイントが隠れています。些細なポイントにはなりますが、今回はこのhoverアクションにスポットを当てて、お話ししていきたいと思います。

1. hover時のtransition設定

hover(マウスオーバー)した際に色や見た目を変更する設定をした場合、単純にカラーやサイズに変化を加えるだけで終わらせず「transition」を併せて使用すれば、滑らかに変化するアニメーション効果を施すことができます。

 

transitionとは
“トランジション (transition) は、要素の2つの状態間の変化を定義するためのものです。”

MDN引用: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/CSS/transition

 

1-1. 「transition」を設定してリッチさをプラス

例えば下二つのボタンについて、印象の違いを比べてみてください。(パソコンでご覧ください)

設定なし設定あり

左が「transition」設定なしのボタン、右が「transition: 0.8s」を設定したボタンです。

 

「transition」を設定した方がパッと色が切り替わるよりどことなく余裕があって優雅な雰囲気を感じませんか?

 

もちろんパッと色が切り替わるのは良くないというわけではなく、あくまでデザインテイストやテーマに合わせ意図に沿っていることが大切です。

 

1-2. transitionの設定方法

transition」は以下4つのプロパティを一括指定できるショートハンドプロパティです。
 
 transition-delay: トランジション効果が始まるまでの待ち時間を指定
 transition-duration: アニメーションが完了するまでの所要時間を秒数またはミリ秒数で指定
 transition-property: トランジション効果を適用するCSSプロパティを指定
 transition-timing-function: 変化の度合い(中間状態の値を算出する方法)を指定

 

 

効かせたい要素に「transition」を設定します。

.sample:hover { transition: 0.3s; }

上のようにショートハンドで記述する注意点として、さらにプロパティの指定をしておくのがベターです。というのも、何も指定しないと初期値allが効くため、意図しない動きを発生させたりバグにつながる可能性があります。

/* プロパティまで指定する */
.sample:hover { transition: opacity 0.3s, transform 0.3s; }

hover時に滑らかに変化させたいのがopacityやtransformだけの場合、上のように記述すると指定したプロパティだけにアニメーションが作用するので安心です。

 

2. 背景色をグラデーションカラーにしたときの注意点

残念なことに、背景色をグラデーションカラーにしたときは上述のhover時に「transition」設定しただけではアニメーションが効きません。

 

しかし少し工夫すればグラデーションカラーの背景色を使用した場合にもちゃんと「transition」を効かせることができます!「擬似要素(before, after)」を使用したり、「background-position」を活用したりといくつか手段が取れるので、また次回ご紹介できればと思います。

 

3. おわりに

今回は普段何気なく設定しているhoverアクションにスポットを当て、意識・工夫することでデザインのリッチさを少し向上させるポイントについてシェアしました。

些細な点ではありますが、こうした点の積み重ねで全体の良さを底上げしていけると思いますので、ぜひ意識して制作していきましょう!

 

【WordPress】ショートコードの作り方と使い方2種

WordPressのエディタではHTMLやCSSは記述できますが、基本的にPHPを使うことができません。
「エディタで編集したいけどPHPは使えないな・・・」というときにショートコードを使えば、エディタからでもPHPを使用することができます。

 

また、使いまわしたいパーツがあるけど「何回も書くのが面倒だな・・・」というときにショートコードにしておくことでサイト制作を時短することができます

 

そこで今回は、テンプレートファイルをショートコードとして呼び出す方法と、function.phpに書いたボタンを呼び出す方法を紹介していきます。

 

1. ショートコードとは

ショートコードとは、[ myphp file=’index’ ]というような短いコードのことです。

 

冒頭でも説明した通り、テンプレートファイルに書いた長い記述を繰り返し使い回したり、エディタでは使用できないPHPをショートコード化することで呼び出すことができます

 

2. 作り方と使い方①〜テンプレートファイルをショートコードとして使用する〜

2-1. function.phpへ記述

function my_php_Include($params = array()) { 
 extract(shortcode_atts(array('file' => 'default'), $params)); 
 ob_start();  include(STYLESHEETPATH ."/$file.php"); 
 return ob_get_clean();
}
add_shortcode('myphp', 'my_php_Include');

※myphp部分は自分の好きな名前に変更可能です。

 

2-2. WordPress管理画面にショートコードを記述

 

上の画像はindex.phpに記述したものをショートコードで呼び出しています。

myphp 部分にはfunction.phpで記述した名前を記述してください。
index 部分は呼び出したいテンプレートファイルの名前を入れます。(拡張子phpは省略)

 

こちらでショートコードの呼び出しは完了です。

 

3. 作り方と使い方②〜任意のボタンをエディタ上で使用する〜

3-1. function.phpへ記述

function shortcodeButton( $atts, $content = null ) {
 return'’. $content .'’;
}
add_shortcode('shortcode-button', 'shortcodeButton');

shortcode-button部分は自分の好きな名前に変更可能です。
※shortcodeButtonは関数の名前で、自分の好きな名前に変更可能です。

 
 

3-2. WordPress管理画面にショートコードを記述

 

shortcode-button 部分にはfunction.phpで記述した名前を記述してください。

 

最後にfunction.phpに記述したclassにスタイルを当ててデザインするとボタンの完成です。
これでこのボタンを使いたい時にショートコードを書くだけで呼び出せるようになります。ボタンの他にも使いたいパーツをショートコード化しておくことでサイト制作にかかる時間を大幅に短縮することができます。

ボタン

 

3. おわりに

いかがでしたでしょうか?
とても簡単に任意のPHPをショートコードで呼び出すことができました。「エディタで編集したいけどPHPは使えないな・・・」という問題が解決できたと思います。
この記事が日々のサイト制作のお役に立てれば幸いです。

【Adobe XD】Webデザイナーに必須の便利なプラグイン5選

DOLではサイトのワイヤーフレームやデザインを「Adobe XD」で作成しています。動作が軽くて標準機能だけでも十分便利なXDですが、「プラグイン」を活用することで、さらに作業効率を上げることができます。

 

今回は「XDのプラグインはまだ使ったことがない」「数が多くてどのプラグインを使えばいいのかわからない…」といったビギナーの方向けに、プラグインの追加方法とWebデザイナーに必須の便利なプラグインを5つ紹介いたします。

1. プラグインの追加方法

XDのプラグインの追加方法はとても簡単です。
 
まず、XDを起動したら画面左下にあるプラグインアイコンをクリックして、プラグインパネルを開きます。続いてプラグインパネルの右上にある「+」アイコンをクリックします。
 

 
 
すると、以下のようなCreative Cloudアプリのマーケットプレイスの画面が表示されます。 検索窓に追加したいプラグイン名を入力して、検索結果に出てきたプラグインの「インストール」ボタンをクリックしたら追加完了となります。
 

2. XDのおすすめプラグイン

プラグインの追加方法がわかった所で、日頃の業務で使用しているおすすめプラグインを紹介します。
 

2-1. Adjust Size by Shortcut


 
キーボードの矢印キーでオブジェクトのサイズ調整ができるプラグインです。
 
これまではオブジェクトのサイズ調整をするのに、毎回、画面右側のプロパティインスペクターで、幅と高さの数値を打ち込んでいましたが、このプラグインを利用してからは手入力で調整することはほぼ無くなりました。
 
長方形や楕円形といったオブジェクトの他に、リピートグリッドやアートボードのサイズを調整することもできます。数値入力の手間が省けることで大幅に作業効率がアップするので、今回紹介するプラグインの中で一番おすすめしたいプラグインです。
 

2-2. Artboard Plus


 
バラバラに配置されているアートボードを自動でグリッド状に整列してくれるプラグインです。
 
ページ数の多い大規模サイトを作成していると、アートボードが乱雑になりがちですよね。このプラグインを使用すると、複数のアートボードを自動でグリッド状に整列してくれます。また、設定画面で整列時のアートボード間の余白を指定することも可能です。
 
ただ整列するだけでなく、アートボード外に置かれた要素からアートボードを作成したり、レイヤーパネルに表示されるアートボードの一覧をアルファベット順にソートするといった機能もあります。
 

2-3. Icons 4 Design


 
XD上でアイコン素材を検索して追加することができるプラグインです。
 
様々なサービスのフリーアイコン素材が5000種類以上も用意されています。これまではブラウザでブックマークしていた配布サイトから一つ一つアイコンをダウンロードしていましたが、このプラグインを追加することで、簡単にXD上に配置することができます。
 
アイコンはSVG画像のため、色の変更や線の太さも変更することができます。ただし、アイコンを検索する時は英語で入力する必要があるので、そこだけ注意です。
 
 

2-4. Ratio Changer


 
四角形や楕円形といったシェイプのアスペクト比を、黄金比(1.618:1)や白銀比(1.414:1)に変換してくれるプラグインです。
 
画像を配置する時、縦横比について迷うことってありますよね。デザインの意図に沿ってきちんと計算されたものであれば良いですが、もし感覚だけで決めていたのであれば、このプラグインを利用することをオススメします。規律に沿ったアスペクト比に自動でリサイズしてくれるので、キレイなレイアウトを作成することができます。
 
 

2-5. Resize Artboard to Fit Content


 
内包するオブジェクトに合わせて、アートボードをリサイズしてくれるプラグインです。
 
ワイヤーフレームやデザインを作成する時、作業しやすいようにアートボードのサイズを広めに用意しておくと、完成時にアートボードを一枚一枚リサイズするのが面倒ですよね。特にアートボードのサイズ調整は内包しているオブジェクトに対してスナップが効かないので、手動で合わせていくとかなり大変です。
 
このプラグインを使用すると内包するオブジェクトに合わせて、複数のアートボードをまとめてリサイズしてくれるので非常に便利なのでオススメです。
 

3. おわりに

今回はWebデザイナーに必須のAdobe XDプラグイン5選を紹介しました。
 
今までXDのプラグインを使ったことのない方の中には「これが自動でできるんだ!」と思うプラグインもあったのではないでしょうか。整列やリサイズといった手間のかかる作業は、誰しもが抱える共通課題なので「面倒な作業だな」と思った時は、一旦手を止めて対応方法を調べてみましょう。有志によって作成されたプラグインで、すでに解決されているかもしれません。
 
サイト制作は完成までの道のりが長いので、便利なプラグインはどんどん活用して作業の効率化を図っていきましょう!
 

【WordPress】カテゴリー、タグ、タクソノミー、タームの違いが分からない!

WordPressサイトを構築する過程で出てくる「カテゴリー」や「タグ」、「タクソノミー」、「ターム」といったワードですが、「出力したいデータが出てこない・・どのような構造になっているんだっけ・・」と行き詰まりがちな部分ではないでしょうか。

 

WordPressテンプレートタグでデータを取得しようにも、「あれ?何を取得すればいいんだっけ?」と混乱することもあると思います。

 

今回はWordPressサイトを構築する過程で迷いやすい「カテゴリー」や「タグ」、「タクソノミー」、「ターム」の違いについてご紹介します。

1. 呼称が違うだけで全てタクソノミー!

「タクソノミー」も何か一つのものを指していると思いがちですが、「タクソノミー」は包括的な呼称であり、「カテゴリー」も「タグ」も「カスタムタクソノミー」も広義的には全て「タクソノミー」です。それぞれに微妙な違いはあれど、これらは全て投稿記事を分類するために使われます。

 

 

「カテゴリー」と「タグ」はWordPressインストール時からデフォルトで入っており
よく目にするため馴染みもあり、イメージしやすい言葉だと思います。

 

記事をカテゴリー別に分類したいときは「カテゴリー」を使用し、その記事にキーワードを付与し他の記事と関連付けたい場合には「タグ」を使用します(Instagramでいうハッシュタグだと考えればイメージしやすいですよね)。

 

一方で「カスタムタクソノミー」は自分で追加する機能となるため、カスタマイズして使用する方やホームページ制作業者でないと馴染みがない言葉かもしれません。

カテゴリーが多くない場合はデフォルト装備の「カテゴリー」機能を使用するので足りますが、カテゴリーが多い場合やカテゴリーによって挙動を変えたい時は「カスタムタクソノミー」を使って実装した方が融通が効き便利です。

 

2. 各呼称の違いはあるの?

 

それぞれの大きな違いは上のチャートをご覧ください。

カテゴリーとタグの違いは階層構造をもてるかどうか、カスタムタクソノミーはfunctions.phpへの記述やプラグインを使用することで後から自分で追加・作成できるオリジナルのものです。

 

3. タームはタクソノミーの最小単位!

最後に「ターム」ですが、「タクソノミー」が全てを包括する広義なものであったのに対し、「ターム」は全てに共通する一番小さい単位を指します。

 

つまり、「カテゴリー」「タグ」「カスタムタクソノミー」のそれぞれに登録されている項目自体を「ターム」と呼びます。

 

ここを勘違いしていると、“get_term()”を使用すべき箇所で”get_taxonomy()”を指定していたために出力したいデータを呼び出せずに悩むことになる可能性が高いです。

 

『食べログ』サイトを参考に、分類に何を使用しているかの想定を行ってみると以下のように表示することができます。

 



4. おわりに

今回はWordPressの「カテゴリー」「タグ」「カスタムタクソノミー」「ターム」についてご紹介しました。混乱しやすいですが落ちついて違いを把握し、理解を深めていきましょう。