「企業らしさ」が十分に伝わる採用サイトデザイン10選

「webデザイン トレンド」で検索すると今年はこれがイケてるという記事をよく目にします。
個人のホームページやトレンドに敏感な業種は常に新しさを求めているため、最新のトレンドが重要になってくるかもしれません。
しかし採用サイトはどうでしょうか?
応募する人はきっと「その企業らしさ」を見たいのではないでしょうか?
そこで今回は「企業らしさ」が十分に伝わっていると個人的に感じた採用サイトをまとめてみました。

1.採用サイト紹介

1-1.読売新聞採用サイト

新聞社という業種がひと目でわかり、「らしさ」がタイポグラフィで表現されています。
「読売新聞社を形成するもの」、「読売新聞社でできること」ページでは、歴史ある業界でこれからのデジタル社会の中でどのような仕事ができるのかが説明されています。応募者の興味のある分野がいくつかのハッシュタグデザインでリンクされており、どの仕事がしたいのかが見つけやすくなっています。

 

 

> 読売新聞採用サイト

 

1-2.SMBCグループ採用サイト

「いい子になるな、いい個になれ。」というキャッチコピーが印象的なサイトです。
銀行の個性が表現されていて、他の銀行との差別化を感じることができます。
PC版でも右上のハンバーガーメニューにメニューが集約されており、ファーストビューがスッキリとしたデザインになっています。

 

 

> SMBCグループ採用サイト

 

1-3.TOMORROWGATE採用サイト

みた瞬間に「なんだこれは?」と惹きつける力のある採用サイトです。
「終電ギリギリまでの仕事」というページもありブラック企業感満載の見出しですが、内容を確認すると完全自由出勤制をアピールするための見出しだということが分かります。
1ページ構成になっておりアンカーリンクで各見出しに移動することができます。右のサイドバーに見出しが書いてあるのでわかりやすくなっています。

 

 

> TOMORROWGATE採用サイト

 

1-4.秋川牧園採用サイト

ファーストビューを動画にし、牧園で何を育てているのかがすぐにわかるようになっています。
初めて牧園で働いてみようと思ってる人が見てもわかるように動画や写真が豊富に使われています。
TOPページには線画イラストのアニメーションがスクロールで動き、写真だけでは伝わらないアットホームさが表現されています。

 

 

> 秋川牧園採用サイト

 

1-5.BEAR HUG採用サイト

「BEAR HUG」という名前とマッサージをしている店舗ということでサイトの色使いがぴったり合っています。
優しい雰囲気の色合いなのでお店の雰囲気が想像しやすいデザインになっています。
右上に「ENTRY」ボタンがありすぐに応募ができるのでどこから応募するのか迷うことなく応募ができます。

 

 

> BEAR HUG採用サイト

 

1-6.SHE採用サイト

女性の活躍を応援するコンセプトが表現されている採用サイトです。
シンプルで見やすさもあり、おしゃれで読みやすいフォント遣いがとても工夫されているサイトだと思います。

 

 

> SHE採用サイト

 

1-7.博報堂プロダクツ新卒採用サイト2022

「こしらえるって、無敵だ。」のコピーに合った動画がさしこまれておりファーストビューを見るだけで会社が求めている人材が想像できる採用サイトです。
シンプルな作りですが、伝えたいことがファーストビューに詰まっていてとても見やすいサイトだと思います。

 

 

> 博報堂プロダクツ新卒採用サイト2022

 

1-8.KUMON採用サイト

ファーストビューに縦書きのテキストでメッセージが書かれており、伝えたいことを読ませる工夫がされているサイトです。白をベースとしたシンプルなデザイン構成になっています。幅広い仕事内容も部門ごとにまとまっており、とても見やすく掲載されています。

 

 

> KUMON採用サイト

 

1-9.星野リゾート採用ページ

1ページ構成で短いですが、エントリーボタンを押してみたくなるワクワク感を演出しているページです。非日常を演出している星野リゾートらしいストーリー性のあるメッセージで一緒に働く仲間を探しているような親近感のあるページだと思います。

 

 

> 星野リゾート採用サイト

 

1-10.Choki Peta採用サイト【DOL制作物】

イメージカラーの緑を中心にデザインした採用サイトです。
仕事を知るページでは仕事内容はもちろんのことキャリアや教育制度についてなどを詳しく説明しています。
応募する人に興味を持ってもらうだけでなく、応募することへの不安をできるだけ取り除くことのできる採用サイトが作れたのではないかと思っております。

 

 

> Choki Peta採用サイト

 

2.おわりに

いかがでしょうか?
今回は「その企業らしさ」が伝わる採用サイトを紹介しました。素敵な採用サイトはたくさんありますがその中でも10選させていただきました。色々なサイトを見ることによって表現方法を勉強することができます。この記事が日々のデザインワークにお役立ちいただければ幸いです。

【国家資格】ウェブデザイン技能検定の概要や勉強方法まとめ【3級】

今回はWebデザイン唯一の国家資格である、【ウェブデザイン技能検定3級】の概要や、私が実際に行った資格取得のための勉強方法などを紹介しようと思います。

 

 

 

1. ウェブデザイン技能検定とは

ウェブデザイン技能検定とは、Webデザインに関する唯一の国家資格です。3つの等級区分が設けられており、1級に近づくほど取得難易度は上がります。
試験ではデザイン、プログラミングの両方のスキルを求められますが、デザインに関してのセンスは試験では必要ありません。あくまでもデザインをする上での知識問題が主に出題されています。

 

ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、
厚生労働省より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受け、
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(以下、当協会)が実施するものです。

試験は実技および学科試験で実施され、
関連国際標準規格等に基づきウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われます。
1級の合格者には厚生労働大臣より、2級及び3級の合格者には当協会理事長より、
ウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。

引用:ウェブデザイン技能検定

 

 

2. 試験日程

試験は毎年4回行われています。去年はコロナの影響で3回だったようですが、
今年度の日程は令和3年5月23日(日)、令和3年8月29日(日)、令和3年11月28日(日)、令和4年2月20日(日)となっております。

 

 

3. 出題形式及び合格基準

出題形式
学科:2択あるいは4択から選択するマークシート方式
実技:6つの課題から5つ選択し回答する課題選択方式

 

合格基準
学科:70点以上(100点満点)
実技:70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)

 

学科は全部で25問出題されるので、18問正解すれば合格となります。

 

 

4. 勉強方法

私はすでにウェブデザイン技能検定3級には合格しています。その際の勉強方法を紹介しますので、少しでも参考になれば幸いです。

 

学科試験
学科試験の過去問はウェブデザイン技能検定の運営である、インターネットスキル認定普及協会が過去3回分を公開しています。
さらに過去の問題は有志でまとめてくださっている方がいますので、私はとにかく過去2、3年分の問題をとにかく解きました。

 

1. まずは一度過去問を解く。
2. 間違えていた箇所をピックアップし、回答をただ見るだけではなく実際に調べて理解を深める。
3. 次の過去問を解く。
4. 2と同様に間違えていた箇所をピックアップし、回答をただ見るだけではなく実際に調べて理解を深める。
5. 過去2.3年分が終わったらまた最新の過去問に戻る

 

とにかく過去問を繰り返し解いていると、早い段階で試験の傾向に気づけると思います。
そこまでしなくても、ウェブデザイン技能検定3級は初心者向けで、試験合格率は約60%を超えていますので、肩の力を抜いて試験勉強に励むと良いでしょう。

 

参考:過去問題の公表 – ウェブデザイン技能検定
参考:【IT資格】ウェブデザイン技能検定3級に独学で合格! 過去問題を徹底解説

 

 

実技試験
実技試験は、会場に用意された検定用のパソコンを使用します。
あらかじめ課題がパソコン内に用意されているので、課題に従って回答します。
実技試験の過去問も筆記試験と同じく過去3回分が公開されているのですが、課題の元となるデータは配布されていないので、協会が用意している練習問題を解きましょう。

 

参考:練習問題 – ウェブデザイン技能検定

 

問題自体はimgタグのパスを訂正するなど、サイト制作の入門レベルの簡単な問題が出題されるのですが、
回答を保存するフォルダを自ら作成し、さらにフォルダ名も指定されるので、その辺りだけ間違えないように注意しましょう。
問題の文章をよく読めば間違えることはないと思うので、簡単だからといって気を緩めず、最後まで気を引き締めて試験に挑んでください。
少しでも不安な方は協会が発刊している問題集を購入するのも良いでしょう。

 

ウェブデザイン技能検定過去問題集3級

 

 

おわりに

今回はウェブデザイン技能検定3級の概要や勉強方法についてご紹介しました。
ウェブデザイン技能検定は歴とした国家資格なので取得しておいて絶対に損はありません。
Web制作初心者の方にもおすすめできる検定なので、まだ取得していない方はぜひ挑戦してみてください。

画像収集&管理アプリ「Eagle」を使用したデザイン学習法

 
デザインスキルを磨くには、日頃から多くのクリエイティブに触れて、アイデアを蓄積しておくことが大切です。
 
私は今までインスピレーションの元になりそうなWebサイトを、ギャラリーサイトなどで検索してはEvernoteやPinterestにまとめて管理していました。しかし、数が増えてくると管理することが難しくなり、いざ参考にしたい時に目当てのデザインを見つけることができなくなっていました。
 
画像管理に向いている便利なツールがないか探していた所、「Eagle」という画像収集&管理アプリを見つけました。無料体験版を使用してみた所、その便利さに「Notion」と同じくらいの衝撃を受けたことを覚えています。
 
今回はWebデザイナーのデザイン学習に最適な「Eagle」について紹介いたします。

1. Eagleとは

Eagle
Eagle公式サイト
 
対応環境:Windows / Mac
価格:$29.95(3,423円 … 2021年11月現在)
1ライセンスで2台のデバイスまで利用可能。
 
Eagleはオンライン上の画像収集と管理をするアプリです。画像収集とはいっても動画や音声、フォント、テキストファイルなどにも対応しており、デザイン制作に必要な素材をまとめて管理することができます。サブスクリプションサービスではないので、一度購入すれば費用は発生しません。

2. Eagleをオススメする理由

2-1. 保存作業が楽


 
EagleはChromeの拡張機能「Eagle for Chrome」を利用することで、サイト上の画像をドラッグ&ドロップするだけで保存できるようになります。また、ページの一部または全部のスクリーンショットもショートカットで実行することができます。Eagleを使うとアイデア収集のスピードが早くなることを実感できます。
 
バッチ保存 … サイトに使用されている画像をまとめて保存できます。(選択することも可)
エリアをスクショ … ページの一部を選択して保存することができます。
ビジブルエリアをスクショ … ブラウザ上で見えている部分だけを保存します。
ページ全体をスクショ … ページ全体を保存します。
 

2-2. 素材管理が楽

スマートフォルダ機能
 
保存した画像はタグで管理することができます。また、タグ以外にも画像の「形」「カラー」「タイプ」「サイズ」などを自動で判別して、絞り込み条件として使用することができます。これらの条件を「スマートフォルダ」機能で設定することで、目当てのデザインを簡単に整理することができます。
表示形式も「ウォーターフォールレイアウト」や「整列レイアウト」など、いろんな見せ方があり、管理するフォーマットに合わせて切り替えできるのも良いです。
 
私は保存した画像の参考にしたい要素(配色、レイアウト等)や使用されているフォントをタグに登録しています。フォントを登録しておくと、和文フォントと英文フォントの組み合わせや、女性向けに合うフォントなど、現場で使われるパターンを知ることができてデザイン制作に役立っています。
 

2-3. コメントが書ける

コメントが書ける
 
画像の任意の箇所に感想やコメントを書くことができます。
 
私はただ画像を保存するだけでなく、なぜこのデザインが良いと思ったのか、その理由を書いておくようにしています。良いと思った理由を言語化しておくことで、自身がデザインしたものをプレゼンする際にも役立ちます。また、これを繰り返すことで、今多く使われている表現や、デザインの規則に気付くこともあります。
 

2-4. 対応フォーマットが豊富

対応フォーマットが豊富
 
Eagleは画像だけでなくフォントや音楽、動画まで管理することができます。様々なファイル形式に対応しているため、デザインの素材管理にも最適です。特にWebデザイナーは様々なフォントをPCにインストールしているケースが多いので、どんなフォントを入れていたかを確認するにはEagleは非常に便利なアプリです。
 

3. おわりに

今回はWebデザイナーにオススメの画像収集&管理アプリ「Eagle」を紹介しました。
 
私はこのEagleとNotionを併用することで、デザインとコーディングに関するノウハウを蓄積して、現場で活かすことができるようになったと実感しています。Webデザイナーでデザインの学習法に迷っている方は、ぜひ「Eagle」を試してみてください。(30日間の無料体験版があります)
 
Eagleでデザインのアイデアを収集して、いつでもアウトプットできる環境を整備しておきましょう!
 

LPの基本構成を知ろう!-「PASONA(パソナ)の法則」とは-

LP(ランディングページ)とは広義には「ユーザーが最初にアクセスするページ」のことを指しますが、Web業界でのやり取りとしては「1ページ完結型のWebサイト」だったり、「Web広告用のサイト」という意味で使われることが多いのではないでしょうか。

LPの依頼=「Web広告用のサイト」という意味合いであることがほとんどかと個人的には感じています。つまりそのLP=「サービス・商品の紹介ページ」を通して、商品へのお問い合わせや購入など、ユーザーのアクションを誘導することが目的となる制作です。

そんなLPには効果的な構成としてある程度決まった型が存在します。制作に携わる方であればすでにご存知の方も多いかと思いますが、本日は『LPの基本レイアウト』についてご紹介します。

LPの基本構成とは

LPは大きく分けて以下3つの要素から構成されます。

1. ファーストビュー
2. ボディ
3. クロージング

様々なLPをチェックして、意識しながら要素分けしてみると理解しやすいかと思います。

参考)『クレンジングバームDUO』のLP広告:https://lp.p-antiaging.com/公式duo/クレンジング

それでは一つずつ見ていきましょう。

1. ファーストビューエリア

ファーストビューはLPの中で最重要なエリアです。
LPを訪問した誰もが目にする画面であり、ユーザーの惹きつけ具合によってその後が閲覧されるか直帰されてしまうかが決まります。
ファーストビューは主にメイン画像、キャッチコピー、コンバージョンボタンで構成されています。

キャッチコピー
キャッチコピーは特に重要で、ユーザーにとって魅力的でインパクトのあるものになっていることが必須と言えます。

メイン画像
また、メイン画像も手を抜けません。なぜなら3秒で好きか嫌いかを判断すると言われる人の脳を考えれば、文章より一瞬でイメージを伝えることのできる画像は強力で視覚で訴えることができるためです。

コンバージョンボタン
最後にコンバージョンボタンですが、ここでチェックすべきは興味を持ったユーザーが迷わずアクションしやすいボタンになっているかです。どこへ問い合わせればいいのか分からない、ボタンだと気づかれにくい装飾、ボタンの場所が分かりにくい、などがあっては大変勿体ないことです。せっかく問い合わせたい気分になったユーザーにとっても不親切な展開です。ボタンを目立たせるように工夫し、押したくなるようなボタンを目指しましょう。

2. ボディエリア

ファーストビュー(キャッチコピー)に続くボディエリア(ボディコピー)では、具体的に商品・サービスの魅力を伝えていきます。
ただ魅力やメリットを並べるだけではなく、ユーザーにとってベネフィットが感じられ、それを達成できるものだと理解してもらうことが大切です。

ボディコンテンツを作成する際には、有名な「PASONA(パソナ)の法則」を活用してみましょう。
日本の経営コンサルタントで国際的なマーケッターである神田昌典氏によって提唱されたこの法則は、ボディコピーの型として様々な場所で活用されています。

PASONA(パソナ)は以下の頭文字を取ったものです。
Problem(問題)  :問題定義・明確化
Agitation(扇動)  :問題点を煽り立てる
Solution(解決策) :解決策の提示と証拠、利用者の声など
NarrowDown(絞込):限定する、締め切りや期間を決めるなどの緊急性、絞り込み
Action(行動)   :行動

「PASONAの法則」は人の心理に沿って上手く構成されているため、より自然な流れで購買意欲を掻き立てます。

文章だけが良くて実際届いたら残念だったということのないよう、もしくはとても良い商品なのに伝えることができていないということのないよう調整していきましょう。最終的に買ってよかったと思ってもらえるよう全体を設計することが大切です。

3. クロージングエリア

LPの最後のエリアとなるクロージングでは「今」買いたいと思わせるきっかけ作りを行い訴求します。「PASONA(パソナ)の法則」でいうNarrowDown(絞込)、Action(行動)部分にあたります。
”先着○名様限定” ”今だけ購入者特典あり”など、ユーザーの行動を後押しする要素を加えてみましょう。

おわりに

本日は『LPの基本レイアウト』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
本日の内容はLPだけでなくセールスコピーやコンテンツコピーを行うライターが意識しているポイントとも共通する事柄です。通常ライティングの際にもお役立ていただければ幸いです。

Webデザインに使える配色技法 -自然に見える配色と自然に見えない配色-

 

Webデザインの配色を考える上で何気ない配色の法則を知っていると迷うことなく配色ができます。表題にもありますが、今回は自然に見える配色と自然に見えない配色をご紹介します。

1.ナチュラルハーモニーとコンプレックスハーモニー

山の景色や海の景色をみて「色彩が乱れてるな」とは感じないですよね?それは、今まで生きてきた中で見慣れている色彩だからです。
色彩用語では下記のように言います。
・見慣れていて自然に見える色の組み合わせ=ナチュラルハーモニー
・見慣れていなくて違和感を感じる色の組み合わせ=コンプレックスハーモニー

 

自然の色ってなぜ自然に見えるんでしょうか…?
下記の写真を見てみましょう。そうすると次のように説明することができます。
・日の光が当たっているところ=明るい
・日の光が当たっていないところ=暗い

 

 

つまり・・・
黄色に近い色が明るく、青紫に近い色が暗い色の組み合わせが「ナチュラルハーモニー」の組み合わせになります。
明るい=明度が高い(白を多く混ぜた色)

 

「コンプレックスハーモニー」は黄色に近い色が暗く、青紫に近い色が明るい色の組み合わせになります。

 

ナチュラルハーモニー例

コンプレックスハーモニー例

2.Webデザインにおける活用例

2-1. ナチュラルハーモニーの活用例

上段に黄色寄りの赤、下段に赤を配置しました。
黄色に近い色を明るくすることで自然な色使いに見えます。さらに下段の赤を暗く(黒を混ぜる)ことによって下に重量感が出て、安定感のある色使いになります。

 

2-2. コンプレックスハーモニーの活用例

見慣れない色の組み合わせなので、違和感を感じる方が多いと思います。
webデザインにおいて、コンプレックスハーモニーの配色を使うメリットは、少し違和感を感じるので目に留まりやすくなります。

 

3.実際に使われている活用例

3-1. ナチュラルハーモニーの活用例

資生堂PRIOR

商品に合うピンク色の文字が黄色の明るい黄色を背景にすることで、商品のよさを十分に伝えられている配色になります。

資生堂PRIOR

 

株式会社真面目

優しい黄色ベースの背景により赤色の社名がより映える配色になっています。

株式会社真面目

 

はまだ歯科・小児歯科クリニック

黄色の薄い背景と黄緑の文字がクリニックの清潔さやナチュラルさを表現しています。

はまだ歯科・小児歯科クリニック

3-2. コンプレックスハーモニーの活用例

DOL制作物 – Cherishホームページ
右下のPAGE TOPのボタンが目立つように配色されています。

Cherish

 

Choco-ne

黄色寄りの赤に黒を混ぜた茶色の文字がチョコレートをうまく表現しており、さらにラムネフレーバーを連想させる爽やかな青を薄く背景にすることによって洗練された配色になっています。

choco-ne

 

道路標識

日常の中で見られる標識は誰にでも見やすいように設計されています。こちらの標識は赤に青の配色で目に止まりやすく運転手に注意して見てもらえる配色になっています。

道路標識一覧 – 国土交通省

おわりに

配色を意識することで効果的な色使いにすることができるようになったり、知識として知っておくことで時短で配色ができるようになると思います。この記事を参考に少しでも日々のデザインワークや業務の役に立てていただけたら幸いです。

実際に『Prepros』を使ってサイトを作ってみた。【初級編】

 

以前ご紹介したコンパイルツール『Prepros』ですが、みなさんは使っていますか?

 

前回はPreprosの機能についてご紹介してみましたが、今回は実際にPreprosを使って簡単なWebサイトを作成してみようと思います。

1. Preprosとは

Preprosは様々な言語をコンパイルしてくれるGUIツールです。

主な機能は以前紹介しているのでこちらの記事をご覧ください。

 

https://dol.co.jp/column/sass%e3%82%84pug%e3%82%92%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%82%8c%e3%82%8b%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%aa%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%80%8eprepros%e3%80%8f/

 

ダウンロード先:https://prepros.io/downloads

対応環境:macOS,Windows,Debian Linux

言語:英語のみ

料金:基本無料(無料版ではポップアップが表示されます。)

 

2. 実際にサイトを作ってみよう

2-1. プロジェクトを作成する

まずは作業フォルダを作成します。

場所は問いませんので空のフォルダを作成してください。

今回私はデスクトップに[Prepros]というフォルダを作成しました。

 

フォルダの作成が完了したら、Preprosを起動します。

起動したら「+Add Project」をクリックし、先程作成したフォルダを選択するとプロジェクトに追加されます。

プロジェクトに追加されると、空だったフォルダ内に「prepros.config」ファイルが作成されます。

このファイルにはPreprosの設定などが格納されており、他者にフォルダごと渡してしまえば再度Preprosの設定をすることなく作業を引き継ぐことができます。

「prepros.config」は削除しないようにしましょう。

 

2-2. 必要なフォルダ、ファイルを作成する

追加したプロジェクト上で右クリックをすると直接Visuals Studio Code(以下VSCode)を開くことができます。

VSCodeでサイト作成に必要なファイル、フォルダを作成しましょう。

この時、ただHTMLとCSSファイルを作成してしまうとPreprosを使用する意味がありません。なので今回はPugとSCSSを使用してサイトを作ってみます。

 

今回私は「pug」フォルダ内に「index.pug」ファイル、「scss」フォルダ内に「style.scss」ファイルを作成しました。

 

2-3. ファイルをコンパイルする

フォルダ、ファイルの作成が完了したら、いよいよPreprosのコンパイル機能を使用します。

Preprosを開きリロードします。リロード方法はプロジェクト名の上で右クリック→「Refresh Project」もしくは、command+Rでリロードすることができます。

リロードすると先程作成したフォルダ、ファイルがPrepros上で反映されているので、まずはpugファイルをコンパイルしてみましょう。

index.pugをクリックします。すると右側に設定画面が現れますので必要に応じて変更してください。

「OUTPUT FILE」はコンパイルしたファイルの出力先を表しています。クリックで変更できますので自分の好みに応じて変更してください。

初期設定では/html/index.htmlとなっています。今回はhtmlフォルダを挟む必要はないのでPreprosフォルダ直下にコンパイルされるよう変更しています。

 

コンパイル先が設定できたら「Process File」をクリックします。

この時、「Process Automatically」にはチェックを入れておきましょう。以降index.pugファイルを保存すれば自動でコンパイルしてくれます。

クリックすると先程「OUTPUT FILE」で指定した箇所にindex.htmlが自動で作成されています。もし表示されなければリロードしましょう。

これでindex.pugのコンパイルが完了しました。同じ手順でSCSSファイルもコンパイルしてみてください。

その時の設定を解説しておきます。

 

『OUTPUT FILE』

先述の通り、コンパイル先を指定することができます。

 

『FILE OPTIONS』

・Process Automatically – 以降ファイル保存時に自動でコンパイルされます。

・Create a Source Map – css.mapファイルが作成されます。mapファイルがあれば、検証ツールで見た時に元のSCSSファイルの何行目の設定なのかが分かります。

 

『AUTOPREFIXR』

CSSにコンパイル際、自動でベンダープレフィックスが追加されます。

 

『MINIFY-CSS』

css.minファイルが作成されます。

 

『UPLOAD/EXPORT』

今回説明しませんが、ファイルをサーバーアップロード時に含めるかどうかを選ぶことができます。

無事コンパイルが完了するとCSSフォルダ内にstyle.cssファイルが作成されます。

ここまでの設定が完了すれば、あとはPugとSCSSを自由に記述してWebサイトを作成するだけです。

みなさん思い思いのWebサイトを作成しましょう。

 

3. PugとSCSSを使ってみよう

ここからは実際に「Pug」と「SCSS」を使ってコーディングしてみたいと思います。

3-1. Pugを使ってみよう

Pugの説明を一から始めるとまた記事が一つ書けてしまうため、今回はある程度割愛しながら最低限の便利機能のみを紹介します。

まずはindex.pugを4つに分割します。と言うのはあくまでもイメージの話で、4つのPugファイルを一つのindex.pugに集約するという意味です。

 

今回はpugフォルダ内に「_head.pug」「_header.pug」「_footer.pug」「_contents.pug」の4つのファイルを作成しました。

この時、ファイルの頭に_(アンダースコア)をつけると新たなHTMLファイルとしてコンパイルされることはありません。

作成した3つのファイルにそれぞれのコードを記述していきます。Pugの書き方については割愛しますが、「_head.pug」の例です。

Pugは閉じタグを書く必要がないので便利ですね。

作成した3つのファイルにコードが書けたら、そのファイルたちを一つのindex.pugに集約させます。

index.pugに『include ファイル名』これだけでファイルをincludeすることができます。

include _head.pug

集約したindex.pugファイルをコンパイルすることで、バラバラだったパーツたちが一つのHTMLファイルとして出力されます。

今回はファイルのインクルード機能のみ紹介しましたが、Pugにはもっと便利な機能が沢山あります。

そちらはまた別の記事でご紹介させていただきます。

 

3-2. SCSSを使ってみよう

SCSSにも便利な機能が沢山あります。今回はその中でもよく使う「変数」と「スタイルシートの分割」を使ってコードを書いてみようと思います。

 

・スタイルシートの分割

まずはスタイルシートを用途に応じて複数用意しましょう。これは後から追加することも可能です。今回はコンパイルする「style.scss」の他に、「_reset.scss」「_base.scss」「_variable.scss」を用意しました。

「_reset.scss」は名の通りリセットCSSを、「_base.scss」にはサイト全体のベースとなるコードを、「_variable.scss」には変数などを登録していきます。

SCSSファイル内でCSSの書き方をしても正常に動作するので、普段使用しているリセットCSSをそのままSCSSファイル内に入れてしまっても構いません。

その他にもヘッダーの記述をまとめた「_header.scss」などを作成しても良いですね。

それでは、各ファイルを一つに集約してみましょう。

元となるstyle.scssファイルに『@import “ファイル名”;』と記述すれば、一つのSCSSファイルにインポートされ、それがコンパイルされることで一つのスタイルシートとして出力されます。

この時、頭に付けた_(アンダースコア)は書かなくてもインポートされます。

@import "reset.scss";
@import "variable.scss";
@import "base.scss";

 

・変数

SCSSを使用するのであればぜひ変数を使ってください。

よく使う色や数値を変数で用意しておけば、例えばテーマカラーの変更があった際にも一行修正するだけでサイト全体に変更を加えることができます。

その変数を「_variable.scss」ファイルにまとめましょう。

 

書き方は『$呼び出したい名前: 値』で格納することができます。

$color-text: #4d4d4d;
$color-theme: #b72e2a;
$color-back: #cccccc;

使用するときは『プロパティ: $呼び出したい名前』で使用することができます。

繰り返し使用するテーマ色などを変数に入れておけば都度色コードを入れる必要もなく、修正が発生した際にも簡単に対応できますね。

background-color: $color-back;

 

SCSSにもPugと同様にもっと便利な機能が沢山あります。

みなさんも積極的にPugやSCSSを使用し、より理解を深めていきましょう。

 

3-3. プレビュー機能を活用しよう

Preprosには便利なプレビュー機能があります。

Preprosを開き、右上から3つ目のアイコンをクリックすると「Server」画面が開きます。

「Open Preview」「Open Secure Preview」どちらでも良いのでクリックすると、ローカル環境が立ち上がり、プレビューを見ることができます。

このプレビュー画面はLive Reloadという機能が備わっており、Preprosで監視しているファイルに変更があった際には自動でページを更新してくれるので、都度ページを更新する必要はありません。

 

おわりに

今回は実際にPreprosを使ってWebサイトを作る手順を説明しました。

Preprosを使う上で便利なPugやSCSSについても説明しましたが、今回の記事で紹介しきれなかったことはまだまだ沢山あります。

初歩的なことを一から説明したので、ある程度Web制作に携わっているデザイナーからすれば少し物足りないかもしれませんが、駆け出しのWebデザイナーの方はぜひこの記事をWebサイト制作に役立ててください。

【SEO対策】titleタグとmeta descriptionを最適化しよう!

HTMLの勉強を始めた時、SEO対策の基本としてhead要素のtitleにはページタイトル、meta descriptionにはページ内容の要約を記述しましょう、と学びますよね。
 
しかし、ただ言われた通りの内容を記述しておけばSEO対策はOK、というわけではありません。それぞれの要素がどの画面にどう表示されるのかを知ることで、注意すべきポイントというものが見えてきます。
 
今回はSEO対策の基本中の基本でもある、head要素のtitleタグとmeta descriptionの書き方についてご紹介します。

1. head要素の重要性

「head要素は本の表紙、body要素は本の中身」
 
HTMLを本に例えた時に使われる言葉です。head要素は本の表紙と聞いて、すぐに合点がいった人はSEO対策の基本を理解できている方だと思います。
 
HTMLの基本構造は大別すると、下記のように「DOCTYPE宣言」「head要素」「body要素」の3つの要素で構成されています。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
 <meta charset="utf-8">
 <title>ページタイトル</title>
 <meta name="description" content="ページ内容の要約">
</head>
<body>
 ページの中身
</body>
</html>

サイトを閲覧する際、ブラウザ上で見ているのはbody要素の中身ですが、サイトに訪れる前の検索結果で見ているのはhead要素の中身です。Google検索結果に表示されるhead要素(titleやdescription)を見て、どのサイトを訪問しようか考えている時、それは平積みされた本の表紙だけを見て悩んでいる状態と似ています。
 
どんなに凝ったデザインのサイトを制作しても、サイト訪問がhead要素で判断されているということを考えると、titleタグやmeta descriptionもデザインと同じように重要な要素であるということが理解できます。

2. titleタグについて

titleタグはHTML文書のタイトルを指定する要素で、ページのタイトルを記述します。head要素を「本の表紙」とした場合、titleタグは「本のタイトル」に相当します。実際にtitleタグで指定したタイトルは、検索結果やブラウザのタブ、ブックマークのタイトルとして使われます。

<title>株式会社DOL</title>

これらの使用される場面を踏まえた上で、titleタグを指定する際に注意すべきポイントは次の3つです。
 
(1) シンプルにする
タイトルは検索結果やブックマークのタイトルなど、ページに訪問するユーザーが、最初に目にする内容です。ページ内容を端的に表現したわかりやすいテキストにしましょう。
 
(2) 31文字以内に収める
検索結果に表示される文字数は31文字が上限となっており、それ以降は省略されてしまいます。ユーザーに訴求内容を伝えるには、31文字以内で記述しましょう。
 
(3) サイト内でユニークにする
タイトルが重複しないように、ページ毎にユニークなタイトルを指定しましょう。タイトルが重複していると、ユーザーはページの内容をきちんと判別することができません。

3. descriptionタグについて

meta descriptionはページ内容の要約を記述します。本に例えた場合、titleタグが「本のタイトル」なら、descriptionは「本の裏表紙」に相当します。descriptionで指定した内容は、検索結果ページでタイトル下にサイト説明文として記述されます。

<meta name="description" content="ページ説明を記述する">

descriptionを指定する際に注意すべきポイントは次の3つです。
 
(1) キーワードを含める
descriptionに検索キーワードと同じキーワードが含まれていた場合、検索結果で該当キーワードが太字で表示されます。これによりユーザーが求めている情報がページ内にあることを明示することができます。
 
(2) 100文字以内に収める
検索結果の画面に表示される文字数は、Googleの仕様変更によって、ここ3〜4年の間にも100〜250文字までと大きく変動しています。どんな時にもユーザーに訴求したい内容を明示できるよう100文字以内に収めるようにしましょう。
 
(3) ページごとにユニークにする
descriptionは各ページの要約を記述するため、基本的にはユニークになるはずです。もし、各ページの要約を作成するのは工数がかかるから、全ページ同じ内容で記述しよう、とするのであれば検索エンジンによる自動補完に任せる選択もあります。(ただし、ユーザーにとっては適切な説明であるとは限りません)

4. おわりに

今回はSEO対策の基本であるtitleタグとmeta descriptionの最適化についてご紹介しました。
 
検索結果でなかなかクリックしてもらえないという悩みを抱えている場合は、body要素の中身をあれこれ改修するのではなく、head要素の記述を見直してみましょう。titleタグやmeta descriptionの書き方を修正するだけで検索結果の表示が変わり、クリック率が向上するケースもあります。
 
body要素のサイトデザインをしっかりと作り込んだのなら、head要素は本の表紙と思って、ユーザーに手に取ってもらいやすい記述を心がけましょう。
 
 

参考文献:
『現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル』西山悠太朗・小林 睦 (著)

【WordPress】会員サイトを構築するには?人気のプラグイン6選

WordPressではプラグインによって様々な拡張機能を実装することができますが、会員サイト構築においても例外ではなく、プラグインを利用することで目的にあった機能を比較的簡単に構築することができます。

ただプラグインが豊富な分、「どのプラグインを利用すべきか?機能の違いはあるのか?」という点が一番悩ましいところではないでしょうか。

WordPressで会員サイトを構築しようとお考えの方へ役立つプラグインをご紹介します。

1. WP-Members Membership Plugin


プラグイン詳細はこちら

操作が簡単で利用者数も多いため、「迷ったらこれ!」な定番プラグインです。

・日本語対応。
・操作が簡単。
・利用者が多いため、インターネット上で使い方を検索できる。
・専用のショートコードを記載するだけで会員登録やログインページを作成できる。
・会員種類を分けることはできない。

2. Simple Membership


プラグイン詳細はこちら

デフォルト項目で不足なく、素早く作成したい人におすすめなプラグインです。

・日本語対応。
・会員種類を分けることができる。
・登録フォームに関わる項目や文章の変更ができない
・決済システムPayPalとの連携可能
・決済の設定やカスタマイズにはプログラミング技術がいる

3. Ultimate Member


プラグイン詳細はこちら

「WP-Members Membership Plugin」と比べると少し高機能なプラグインです。

・直感的な操作でフォームをカスタマイズすることができる。
・会員の権限追加やグループ分けなどの詳細設定ができる
・会員のクラスによって権限を分けることが可能

4. WP Private Content Plus


プラグイン詳細はこちら

ネットショップがメインのサイトにおすすめなプラグインです。

・デフォルトで全てが会員限定となる
・全体に公開したいものは個別に設定可能
・有料プランでWooCommerce(ウーコマース)と連携可能(ネットショップ向き)

5. ProfileGrid


プラグイン詳細はこちら

コミュニティ機能がメインのサイトにおすすめなプラグインです。

・登録会員の一覧を作成できる
・会員のグループ分けができる
・会員による投稿が可能
・SNSに近い機能として活用できる

6. Memberful WP


プラグイン詳細はこちら

有料版で一通りの機能を使用したいサイトにおすすめなプラグインです。

・決済、定額支払機能などまとめて利用可能
・無料版はカテゴリに制限がある

おわりに

本日はWordPressで会員サイトを構築しようとお考えの方に向けて人気のプラグインをご紹介しました。使い勝手を知るためにも実際に様々なプラグインを試してみても良いかもしれません。

「備えたい機能はどのようなものなのか、それに合ったプラグインはどれか?」を考える際に、ぜひ参考にしてみてください。


弊社では士業やメディア、医療関係を中心にサイト制作を行っております。Webサイトについてお悩みのある方はお気軽にお問い合わせください。

画像スライダープラグイン「slick」の使い方

Webサイト制作においてスライド表示は欠かせないと言っても過言ではありません。
例えばメインビジュアルやバナーリンクをスライド表示にすることは良くありますよね。
そんなときに便利なのが「slick」というプラグインです。
導入方法や使い方もとても簡単なので、今回はスライダープラグイン「slick」をご紹介します。

1. slickとは

冒頭でも説明した通り、スライダーを作成するプラグインです。

公式HPはこちら

2. slickの使い方 ~導入~

2-1. slickをダウンロードする

公式HPより「get it now」をクリックし、zipファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルの内、使用するのは下記の2つです。

・slick > 「slick.css」
・slick > 「slick.min.js」

上記2つをcssフォルダ、jsフォルダに格納します。

 

2-2. htmlに記述する

htmlの<head>内に下記記述します。
slickはJQueryで動いているので、JQueryのCDNも忘れずに追記しましょう。

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="css/slick.css"/>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.slim.js" integrity="sha256-HwWONEZrpuoh951cQD1ov2HUK5zA5DwJ1DNUXaM6FsY=" crossorigin="anonymous"></script>
<script type="text/javascript" src="js/slick.min.js"></script>

3. スライダーの作成

3-1. 完成サンプル

5枚の画像を使ってスライダーを作成しています。

 

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

 

3-2. htmlを記述する

<ul class="slick">
 <li><img alt="画像1" src="img/img1.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像2" src="img/img2.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像3" src="img/img3.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像4" src="img/img4.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像5" src="img/img5.jpg" /></li>
</ul>

3-2. cssを記述する

デザインによってcssは変更して下さい。

.slick {
 width: 40%;
 margin: auto;
}
.slick li img {
 width: 100%;
}

3-2. JQueryを記述する

$(function() {
 $('.slick').slick({
  autoplay : true,autoplaySpeed : 1000,
  dots: false,
 arrows:false
 });
});

4. カスタマイズ方法①

4-1. 完成サンプル

左右にある画像を少し見えるように作成しています。

 

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

4-2. cssを記述する

.slick {
 width: 100%;
 margin: auto;
}
.slick img{
 margin: auto;
}

4-3. JQueryを記述する

$(function() {
 $('.slick').slick({
  autoplay : true,
  autoplaySpeed : 1000,
  dots: false,
  arrows:false,
  centerMode: true,
  centerPadding: '25%'
 });
});

5. カスタマイズ方法②

5-1. 完成サンプル

サムネイル付きのスライドショーを作成しています。

 

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

5-2. htmlを記述する

<ul class="slick">
 <li><img alt="画像1" src="img/img1.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像2" src="img/img2.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像3" src="img/img3.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像4" src="img/img4.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像5" src="img/img5.jpg" /></li>
</ul>
<ul class="thumbnail">
 <li><img alt="画像1" src="img/img1.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像2" src="img/img2.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像3" src="img/img3.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像4" src="img/img4.jpg" /></li>
 <li><img alt="画像5" src="img/img5.jpg" /></li>
</ul>

5-3. cssを記述する

.slick {
  width:100%;
  margin: 0 auto 20px;
}
.slick li img{
  width:100%;
}
.thumbnail {
  width:100%;
  margin:auto;
}
.thumbnail li img{
  margin:auto;
}

5-4. JQueryを記述する

$(function() {
 $('.slick').slick({
  asNavFor:'.thumbnail',
  slidesToShow:1,
  arrows: false,
  autoplay : true,
  autoplaySpeed : 1000
 });
});
 $('.thumbnail').slick({
  asNavFor:'.slick',
  focusOnSelect: true,
  arrows: false,
  centerMode: true,
  centerPadding: '25%'
 });
});

おわりに

今回は画像のスライドショー作成に便利な「slick」を紹介しました。
複数の画像を使用したいときに画像を動かせるようになると少しリッチなサイトが作成できます。
手軽に導入できるので、ぜひWebサイト制作にお役立ちいただければ幸いです。

弊社では士業やメディア、医療関係を中心にサイト制作を行っております。webサイトについてお悩みのある方はお気軽にお問い合わせください。