【Figma】チームとは?プロジェクトとは? Figmaの基本概念をわかりやすく解説!

以前、「WebデザインツールFigmaの始め方」の記事でFigmaの始め方についてご紹介させていただきました。
今回は実際にFigmaを使い始めた方のために、Figmaの基本的な概念であるチームとプロジェクトの違いや課金の仕組み、ファイルの共有方法等についてご紹介していきます。

1. Figmaのファイル管理

1-1. 全体像

まずはFigmaの全体像について説明します。
Figmaの全体像を簡単に図で表すと以下のようになっています。



まず、アカウントの下には「チーム」が存在します。
「チーム」の中には複数の「プロジェクト」が存在し、「プロジェクト」の中には複数の「ファイル」が存在します。また、「ファイル」の中には複数の「ページ」が存在します。
一つ一つ説明していきます。

1-2. チーム

Figmaのアカウントを作成するとまずはじめに「チーム」というものを作成します。
チームはFigmaの一番大きな単位で、部署や会社ごとに作成していただくものだと思っていただければ問題ありません。
また、チームに参加するメンバーも管理できます。このあたりは後述する「2.Figmaの課金の仕組み」に関わってきますので、頭の片隅に置いておいてください。
作れるチームの数は、無料プランでも有料プランでも制限はありません。

1-3. プロジェクト

「チーム」の中には「プロジェクト」が存在します。
「プロジェクト」は会社の例でいうと案件ごとに作成するものになります。
作れるプロジェクトの数は、無料プランで1プロジェクトまで、有料プランであれば無制限です。
個人利用であれば問題ありませんが、会社の場合、通常複数のプロジェクトが動いていることが多いと思うので、この時点で有料プランが必要になってくるかと思います。

1-4. ファイル

「プロジェクト」の中には「ファイル」が存在します。
ファイルは実際にデザインを進める画面になります。大規模サイトでPCとSPを一つのファイルで管理すると重くなってしまう場合などは、複数ファイルを作るような運用になるでしょう。
ファイルは無料プランの場合3つまで、有料プランの場合は無制限となります。

1-5. ページ

「ファイル」の中には「ページ」が存在します。
「ページ」は表示したいフレームのグループを切り替えることができる機能です。
PCサイトとスマホサイトで分けたり、デザインページとコンポーネントページで分けたりするときに使います。
ページは無料プランの場合3ページまで、有料の場合は無制限となります。


プランごとにできること・できないことをまとめると以下のようになります。

【無料プラン】

チーム数 無制限
プロジェクト数 1つまで
ファイル数 3つまで
ページ数 3つまで

【有料プラン】

チーム数 無制限
プロジェクト数 無制限
ファイル数 無制限
ページ数 無制限

無料プランの場合でも、都度チームを作成し、ファイル数制限の中で無理やり運用することも可能です。
しかし、プロジェクトが増えてきたり、必要なファイル数が増えてきたタイミングで管理し直すのは大変なので、ある程度規模が大きくなることが予測できるのであれば有料プランで一つのチームを作成し、その中でプロジェクトを作成して管理するのがよいでしょう。
また、後述する「2.Figmaの課金の仕組み」においても、チームを乱立させるのは意図しない課金につながることがあるため、注意が必要です。

2. Figmaの課金の仕組み

続いてFigmaの課金の仕組みについてご紹介します。

2-1. プランについて

Figmaには2024年1月時点で以下の4つの料金プランが存在します。

スターター 無料
Figmaプロフェッショナル ¥1,800 (1シートあたりの月額)
Figmaビジネス ¥6,750 (1シートあたり月額)
エンタープライズ ¥11,250 (1シートあたり月額)

それぞれのプランの違いについては記事ボリュームが増えてしまうため割愛しますが、
本記事では有料プラン(Figmaプロフェッショナル以上)での課金タイミングについて簡単にご紹介します。

2-2. 課金タイミング

結論からお伝えすると、Figmaの課金の仕組みは「チームにいる編集権限を持つメンバーの数」で課金される仕組みとなっています。

例えばFigmaプロフェッショナルプランのユーザーAが、チームにユーザーB,C,Dを編集権限で招待した場合、¥1,800×4で¥7,200(月額)課金されます。
閲覧権限の場合は課金されませんので、ユーザーEを閲覧権限で招待しても課金額は変わりません。
ユーザーEの権限を閲覧から編集へ切り替えた場合、その月から追加で¥1,800が課金され、合計¥9,000(月額)課金される形になります。

以上が基本的な課金のルールですが、Figmaの課金方式は非常に複雑で、チームやプロジェクトの構成によってもかわってくるため、実際に有料プランを検討されている方は、Figma公式の価格設定ページを確認し、サポートページにてお問い合わせいただくことをおすすめします。

3. ファイルの共有方法

続いてファイルの共有方法についてご紹介します。

3-1. チームにユーザーを招待する

チーム画面を開いて右上の「招待」からユーザーを招待することで、そのユーザーはチーム配下の全てのプロジェクトとファイルにアクセスすることができるようになります。
権限が「編集可」の場合、ファイルの編集が可能になります。権限が「閲覧のみ」の場合はファイルの閲覧のみが可能になります。(以下いずれの招待方法においても同様)
メールアドレスか招待リンクで招待が可能です。


3-2. プロジェクトにユーザーを招待する

プロジェクト画面を開いて右上の「共有」からユーザーを招待することで、そのユーザーはプロジェクト配下の全てのファイルにアクセスすることができるようになります。
メールアドレスで招待が可能です。
メールアドレスで招待を行わないと、リンクを送ってもプロジェクトの表示はできません。


3-3. ファイルにユーザーを招待する

ファイルを開いて右上の「共有」からユーザーを招待することで、そのユーザーはファイルにアクセスできるようになります。
メールアドレスか「リンクをコピーする」でコピーしたリンクを送ることで招待が可能です。



リンクのみで招待するには、鍵アイコンの右にあるプルダウンを「リンクを知っているユーザー全員」もしくは「リンクとパスワードを知っているユーザー全員」にする必要があります。(※)

※「リンクを知っているユーザー全員」に「編集可」の権限が付与されてしまうと、万が一リンクが漏洩した際に第三者に削除されてしまう可能性があるため、「リンクを知っているユーザー全員」の権限は「閲覧のみ」に留めることをおすすめします。



プルダウンが「このファイルに招待されたユーザーのみ」となっている場合、リンクのみでの共有はできませんのでご注意下さい。

おわりに

今回はFigmaの基本的な概念についてご紹介しました。
初めのうちは全体像を掴むのに時間がかかるかもしれませんが、整理すればそこまで複雑ではないのがおわかりいただけたかと思います。
Figmaは今後も主要なデザインツールとして様々な案件で使用する機会があると思いますので、まだ始めていない方はこの機会に触れてみてはいかがでしょうか。

【表参道・青山】バレンタインにぴったりなチョコレート店6選【2024年版】

表参道・青山エリアは、おしゃれなショップが立ち並ぶ魅力あふれるエリアです。
今回はバレンタインにぴったりなチョコレートを求めて、表参道・青山エリアのおすすめチョコレート店をまとめてみました。
バレンタインにどんなチョコレートを選ぼうか迷っている方の参考になれば幸いです。

1. JEAN-CHARLES ROCHOUX(ジャン=シャルル・ロシュー)東京

ジャン=シャルル・ロシューはフランス発のショコラティエです。
「クロコダイル」がブランドモチーフになっており、パッケージにもクロコダイル柄が型押しされていてとってもおしゃれです!
一口サイズのボンボンショコラは、山椒やバラなど20種類以上の個性豊かなフレーバーを楽しめます。
削りたてのチョコレートを味わえる「カルーセル」も人気の商品となっています。

出典元:JEAN-CHARLES ROCHOUX

店名 JEAN-CHARLES ROCHOUX TOKYO
住所 東京都港区南青山5丁目12-3 NOIRビル 1F
電話番号 03-6805-0854
営業時間 12:00~19:00
定休日 水曜日
Webサイト https://jcrochoux.jp/
マップ

2. le pépin(ル ペパン)表参道本店

フラワーショップからインスパイアを受けたル ペパンは、色とりどりで華やかなショコラを取り揃えています。
フラワープリントが華やかな「エルビエ デ ショコラ」は柔らかい口どけのガナッシュで、12種類のバラエティ豊かな風味が楽しめます。
まるで花束のような「フルール ドゥ ボンボン」は、自家製ナッツペーストを抹茶・ミルク・ストロベリーチョコでコーティングした、ロリポップ型チョコレートです。

出典元:le pépin

店名 le pépin(ル ペパン)表参道本店
住所 東京都港区北青山3丁目5-8 1F
電話番号 03-5843-0595
営業時間 11:00~19:00
定休日 不定休
Webサイト https://lepepin.jp/
マップ

3. bubo BARCELONA(ブボ・バルセロナ)表参道店

ブボ・バルセロナは、スペインのバルセロナに誕⽣したパティスリーで、チョコレートは全てバルセロナからの直輸入です。
味わいはもちろんのこと、パッケージの色や形など、細かいデザインまでこだわりを感じられるものが揃っています。
大粒のナッツをチョコレートでコーティングした、「チョコレートフルーツ」は人気の定番商品です。
そしてインパクト大!なハート型の「チョコスカルプチャー」。
チョコレートを割ると、中から小さなハート型のチョコレートが溢れ出す驚きの演出はサプライズにぴったりです。

出典元:bubo BARCELONA

店名 bubo BARCELONA (ブボ・バルセロナ) 表参道店
住所 東京都渋谷区神宮前5-6-5 Path表参道B棟
電話番号 03-6427-3039
営業時間 平日 12:00~20:00(カフェL.O 19:30)
休日 11:00~20:00(カフェL.O 19:30)
定休日 火曜日(祝日を除く)
Webサイト https://bubojapan.com/
マップ

4. PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)青山

ピエール・エルメといえばマカロンやケーキのイメージが強いですが、様々なショコラも取り揃えています。
2024年バレンタインのテーマは「甘い記憶(Douceurs & Souvenirs)」。
ショコラは、新作フレーバーや初登場のフレーバーを含むアソートメントを展開しています。
カラメリゼしたナッツが香ばしい、プラリネショコラを集めたボックスはポップなパッケージで目をひきます。

出典元:PIERRE HERMÉ PARIS FASHION PRESS

店名 PIERRE HERMÉ PARIS(ピエール・エルメ・パリ)青山
住所 東京都 渋谷区 神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F/2F
電話番号 03-5485-7766
営業時間 11:00~20:00
※現在は12:00~19:00に時間を短縮して営業(L.O 18:30)
Webサイト https://www.pierreherme.co.jp/
マップ

5. CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC(ショコラティエ パレドオール ブラン)

ショコラティエ パレドオール ブランは、カカオ豆から手掛ける自家製ホワイトチョコレートの専門店です。
店舗には工房が併設されており、ホワイトチョコレートは全てここで作られているんだそう。
「シングルディスティラリーショコラ ブラン」は自家製ホワイトチョコレートをベースに、5種類のウイスキーを合わせたボンボンショコラのセット。
それぞれのお酒との相性を見極めて、産地別カカオのホワイトチョコレートをセレクトしているというこだわりの一品。


出典元:CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC

店名 CHOCOLATIER PALET D’OR BLANC(ショコラティエ パレドオール ブラン)
住所 東京都港区南青山1-1-1 ツイン東館B1F
電話番号 03-3470-0613
営業時間 月-金 11:00~20:00
土・祝 11:00~19:00
定休日 日曜日
Webサイト https://palet-dor.com/
マップ

6. リンツ ショコラ ブティック&カフェ 表参道 フラッグシップ

上質なチョコレートを提供し続ける老舗チョコレート店、リンツ ショコラの世界初となるフラッグシップ店が、表参道に誕生しました。
2024年バレンタインのテーマは「とろけだす、しあわせ ~あなたと大切な人に~」。
⼤きなタイリボンが目をひくボックスや、持ち⼿付きのカジュアルなバッグなど、用途に合わせて選べる豊富なバリエーションも魅力です。

出典元:リンツ公式オンラインショップ

店名 リンツ ショコラ ブティック&カフェ 表参道 フラッグシップ
住所 東京都渋谷区神宮前 4-11-6 表参道千代田ビル 1階
電話番号 03-3423-2200
営業時間 10:00〜21:00(L.O.20:30)
Webサイト https://www.lindt.jp/
マップ

おわりに

今回は表参道・青山エリアのおすすめチョコレート店をまとめてみました。
バレンタインシーズンは、どのお店もこだわりの品で溢れていてどれを選ぼうか迷ってしまいますよね。
この記事が、バレンタインの贈り物のご参考になれば幸いです。

【2023年版】Web制作に役立つおすすめのChrome拡張機能【11選】

今回はWebデザイナーである私が、日頃業務で使用しているChromeの拡張機能を紹介したいと思います。
拡張機能はブラウザ上で簡単に導入することができ、それだけで作業効率も向上するので、まだ導入していない拡張機能があればこの記事を参考にぜひ導入してください。

1. カラースポイトツール


カラースポイトツールは画面上に表示されている色のカラーコードを読み取ることができます。
履歴も残るので過去に読み取ったカラーコードもいつでも呼び出すことが可能です。

参考:カラースポイトツール

2. Window Resizer


Window Resizerはブラウザ幅を任意の幅に変更することができます。
よく使用されるブラウザ幅(デバイスサイズ)はデフォルトで登録されているため、レスポンシブ対応の際に利用しましょう。

参考:Window Resizer

3. モバイルシミュレーター



モバイルシミュレーターはブラウザ上でスマートフォンやタブレット上での表示を確認することができる拡張機能です。
登録されている端末数も多く、アップルウォッチにまで対応しています。

参考:モバイルシミュレーター

4. Perfect Pixel



Perfect Pixelは正確なデザイン再現の際に便利な拡張機能です。
デザインデータをブラウザ上に重ね、コーディングの際に発生する微妙な余白やカーニングを正確に調整することができます。

参考:Perfect Pixel

5. Quick QR


Quick QRは現在表示しているページのURLをQRコードにしてくれる拡張機能です。
実機のスマートフォンでの検証の際にURLを手打ちする必要がなく、カメラですぐ読み込むことができるので非常に便利です。

参考:Quick QR

6. Design Mode


Design Modeはブラウザ上で直接テキスト等を修正することができる拡張機能です。
あくまでも表示上での修正にはなりますが、カードレイアウトなど文章量で見え方が変化する場合の検証などに役立ちます。

参考:Design Mode

7. Pasty


PastyはコピーしたURLを一括で開いてくれる拡張機能です。
エクセルなどでまとめられたコンテンツリストを一気に開くことができるので非常に便利です。

参考:Pasty

8. URL短縮 & 自動コピー


URL短縮 & 自動コピーは日本語を含んだ長いURLなどを短縮してくれる拡張機能です。
登録不要ですぐに利用可能です。

参考:URL短縮 & 自動コピー

9. HTML String Escape


HTML String Escapeは即座に文字や記号をエンコードすることができる拡張機能です。
&や<などHTML文書の文字列はエスケープ処理しないと意図しない挙動を起こす原因となります。
&や<を打つたびに検索していては面倒なので、拡張機能として導入しておくと便利です。

参考:HTML String Escape

10. TDK Meta Checker


TDK Meta Checkerは開いているページのtitle、descriptionなどMeta情報を表示してくれる拡張機能です。
サイト作成後の確認の際に非常に役立ちます。

参考:TDK Meta Checker

11. HeadingsMap


HeadingsMapはHTMLの見出し構造を表示する拡張機能です。
SEOを考慮するのであれば必ず入れておくべきだと思います。

参考:HeadingsMap

おわりに

今回は日頃業務で使用しているChromeの拡張機能を紹介しました。
拡張機能の導入は非常に簡単ですので、日々追加される新しい拡張機能を見つけては実際に使用してみるのも良いと思います。

【CSS】すぐに使いたい便利なコンテナクエリ、疑似セレクタの紹介

昨年、Internet Explorerのサポートも終了となり、CSSの進化はより早く便利な機能が追加されています。新たに追加されたプロパティは調べれば簡単に取り入れることができますが、クエリや疑似クラスといったものは仕組みをきちんと理解しないと、すぐに取り入れることは難しいですよね。今回は知れば使いたくなる便利なコンテナクエリや疑似クラスについて紹介します。

1. コンテナクエリ「@container」

コンテナクエリ(@container)は、メディアクエリに代わる新たなレスポンシブ対応の設定方法です。これまでのレスポンシブ対応は、@media でウィンドウサイズを基準に設定していましたが、@containerでは、任意の要素のサイズを基準に設定することができるようになります。



今までのメディアクエリで何が問題なの?と思う人もいるかもしれませんが、FLOCSSなどコンポーネントを作成して開発している時などは非常に便利です。

例えば、ボタンや見出しなどのコンポーネントは、置かれる場所によって横幅や文字サイズなどの調整が必要なことがあります。従来はマルチクラスでスタイルを上書きするなど対応していましたが、コンテナクエリを使用することで、置かれた要素のサイズに応じて自動で見た目を切り替えることができるようになります。

「@container」の使い方

コンテナクエリの使い方は以下の通りです。

1. どの要素を基準のコンテナにするか決める。(親要素もしくは祖先要素から選ぶ)
2. 基準のコンテナにcontainer-typeプロパティを追加する。
3. コンテナのどの方向を基準にするか決める。(通常はinline-size(幅)が基準)
4. @containerでクエリを記述する。

以下の例では600px以上になるとh1が切り替わります。

<div class="container">
 <h1>リサイズしてください</h1>
</div>
.container {
  //.containerを基準にする
  container-type: inline-size; //方向を指定する
  border: 1px solid gray;
  text-align: center;
}

h1 {
  color: red;
  font-size: 18px;
}

@container (min-width: 600px) {
  h1 {
    color: green;
    font-size:32px;
  }
}

コンテナクエリは全ブラウザに対応しているので、安心して使用することができます。
CSS Container Queries (Size) | Can I use.

ただ、コンテナクエリは便利ではありますが、メディアクエリが不要になったというわけではないので、大きなレイアウト変更はメディアクエリ、コンポーネントなどの小さな変更はコンテナクエリなど使い分けていきましょう。

2. 疑似クラス :has( )

疑似クラス :has()は、引数で指定した要素を含んでいる親要素に対してスタイルを適用することができます。これまで子セレクタ ul > li や 子孫セレクタ ul li といったものはありましたが、子要素の有無によって親のスタイルを設定できるものはなかったため、とても便利な機能です。

「:has( )」の使い方

引数にはHTMLタグやclass、IDを指定することができます。

<!-- span要素を持つh1要素 -->
h1:has(span) {
 display: flex;
}

<!-- 子要素にimg要素を持つa要素 -->
a:has(> img) {
 display: block;
}

例えばリンクボタンを作成する時などは、アイコンの有無でスタイルを分けることがよくありますよね。これまで子要素が存在しない時のスタイルは、マルチクラスで設定を上書きするなどして対応してきましたが、:has( ) を使うことでクラスを追加する必要がなくなります。

<!-- アイコンなしのリンク -->
<a class="c-link" href="#">もっと見る</a>

<!-- アイコンありのリンク -->
<a class="c-link" href="#">
  <span class="c-icon"></span>
  もっと見る
</a>
.c-link {
  /* Styles */
}

.c-link:has(.c-icon) {
  /* Styles */
}

特定の要素が存在している場合のみ親要素にスタイルを適用するというケースは、ニュース記事のアイキャッチ画像の有無など、様々な所で活用することができます。ただ、現状ではFirefoxのみ非対応となっているので、実務で使用するにあたってはまだ少し注意が必要です。

3. 疑似クラス :is( )

疑似クラス:is( )は複数のセレクタをまとめて指定することができます。これまで複数の要素に同じスタイルを設定する時は対象となるセレクタをすべて書く必要があったため、コードも長くなり視認性も悪かったですよね。:is()を使用すると複数セレクタへのスタイルをシンプルに記述することができます。

「:is( )」の使い方

引数に複数のセレクタを指定することで、セレクタのいずれかと一致する要素にスタイルを適用させます。

/* 今まで */
section h1, section h2, section h3, 
aside h1, aside h2, aside h3 {}

/* :isを使用 */
:is(section, aside) :is(h1, h2, h3) {}

例えば規約ページ等を作成する際はリストが入れ子になることがよくあります。リストの入れ子のスタイル設定は見づらくなりがちですが、:is( )を使って指定すると見やすくなります。

ol {
	color: blue;
}

:is(ol, ul) :is(ol, ul) {
	color: green;
}

:is(ol, ul) :is(ol, ul) ol {
	color: red;
}

:is()を使用する際の注意として、:is()の詳細度は引数に指定したセレクタのうち最も高いものになる、という点があります。例えば下記のような指定をした場合、(#feature, .c-title, h1)の中で一番詳細度が高いのはIDセレクタの「#feature」になります(1. 0. 0)。「span」は要素型セレクタなので詳細度は(0. 0. 1)となり、:is()の詳細度は(1. 0. 1)となります。

/* 詳細度 (1.0.1) */
:is(#feature, .c-title, h1) > span {
 color: blue;
}

/* 詳細度 (0.1.2)なのでスタイルを上書きできない */
p.c-title > span {
 color: red;
}

詳細度が高くなりすぎてしまうと、あとでスタイルを上書きすることができず、CSSの拡張性が失われてしまうので注意しましょう。(詳細度を上げたくない場合は:where()を使用する方法もあります)

おわりに

今回は知れば使いたくなる便利なコンテナクエリ、疑似クラスについて紹介しました。
仕組みをきちんと理解するのは少し大変ですが、一度理解できてしまえば記述するコードを減らせたり、クラスを追加する必要がなくなるなど、大幅な業務効率アップに繋がります。まだ一部ブラウザに対応していないものもありますが、今後使えるようになってくると思いますのでしっかりチェックしておきましょう。

【WordPress】bot対策サービスreCAPTCHAを設定する方法

WordPressは世界中で広く使われているウェブサイト構築プラットフォームですが、悪意あるbotによるスパムや不正アクセスのリスクも高まっています。今回はGoogleが提供しているbot対策サービスであるreCAPTCHAをWordPressサイトに導入する方法についてご紹介します。

1. reCAPTCHA とは?

reCAPTCHAとは、Googleが提供しているbot対策サービスです。
botとは自動プログラムやスクリプトによる不正なアクセスのことを言います。
Google reCAPTCHAの旧バージョンであるv1、v2では、テキストや画像などの認識が難しいタスクをユーザーに実行させることでbotからのアクセスを防いでいましたが、最新バージョンのv3からはマウスの動きなどからbotと人間の判別を行っているため、実質ユーザーの負担無しにbot対策をすることが可能となっています。

2. 設定手順

2-1. GoogleアカウントでreCAPTCHAを有効にする

reCAPTCHAの設定にはGoogleアカウントが必要になります。
Googleアカウントをお持ちでない方は先にアカウントの作成を済ませておいて下さい。

作成済みの方は以下のURLにアクセスし、v3 Admin Consoleにアクセスします。
https://www.google.com/recaptcha/about/
 

 
このページで、reCAPTCHAを有効にするドメイン等の設定を行います。
初めてコンソールに入る場合、以下の新規作成画面になるかと思いますが、既に別サイトを登録済みの場合、管理画面の「新規作成」から下記画面に遷移して下さい。
 

 

ラベル:任意の文字列です。サイト名などわかりやすい名前にします。
reCAPTCHAタイプ:スコアベース(v3)を選択します。
ドメイン:対象のドメインを入力します。
入力内容を確認し、「送信」をクリックします。

問題なく作成されればサイトキーとシークレットキーが生成されます。この後の手順でサイトキーとシークレットキーを使用しますので、控えておいて下さい。
 

 

2-2. WordPressにプラグイン「Advanced Google reCAPTCHA」を設定する

WordPressのプラグインメニューの検索窓で「Advanced Google reCAPTCHA」を検索し、インストール・有効化します。
 

 
メニューに「Advanced Google reCAPTCHA」の項目が追加されるのでクリックします。
 

 
サイトキーとシークレットキーの入力欄があるので、「2-1. GoogleアカウントでreCAPTCHAを有効にする」で控えたサイトキーとシークレットキーを入力します。
 

 
ステータス設定はデフォルトでほぼすべてのフォームが監視されるようになっているため、特に指定が無ければそのままで問題ありません。問題なければ「変更内容を保存」をクリックします。
 

Contact Form 7にGoogle reCAPTCHAを設定する。

フォームにプラグイン「Contact Form 7」を使用している場合、Contact Form 7のメニューから別途reCAPTCHAを設定する必要があります。
Contact Form 7を使用していない場合、スキップして「2-3. サイトにアクセスしてreCAPCHAが反映されているか確認する」へ進んで下さい。
 
管理画面「お問い合わせ」の中にある「インテグレーション」をクリックすると、アプリケーションごとの設定リンクありますので、reCAPTCHAの「インテグレーションのセットアップ」をクリックします。
 

 
こちらも同様にサイトキーとシークレットキーを入力すればContact Form 7側の設定も完了です。
 

 

2-3. サイトにアクセスしてreCAPCHAが反映されているか確認する

サイトの任意のページを開きます。右下にreCAPTCHAのロゴマークが表示されていれば、reCAPTCHAが有効になっています。
 

 
「2-2. WordPressにプラグイン「Advanced Google reCAPTCHA」を設定する」でContact Form 7にも設定した場合、お問合せフォームもreCAPTCHAが有効になっているのが確認できるかと思います。
 

 

3. reCAPTCHAのロゴマークを消す方法

上記の設定をしただけの状態だと、すべての画面で右下にreCAPTCHAのロゴマークが表示されます。
このままだとページトップへ戻るボタン等の右下に配置するボタンの邪魔になる可能性があるため、ロゴマークを非表示にする方法をご紹介します。
なお、プラグインで非表示にすることも可能ですが、不具合も報告されているため、以下に示すGoogle公認の方法で実施することをおすすめします。

3-1. Contact Form 7にhtmlのコードを貼りつける

まずはGoogleのreCAPTCHAサポートページを開き、「reCAPTCHA バッジを非表示にします。どうすればよいですか?」のセクションに移動します。
reCAPTCHA サポートページ
「ユーザーフローに reCAPTCHA のブランドを視覚的に表示している限り、バッジを非表示にできます。」とあるので、お問い合わせフォーム下部に以下のHTMLを貼り付けます。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google
    <a href="https://policies.google.com/privacy">Privacy Policy</a> and
    <a href="https://policies.google.com/terms">Terms of Service</a> apply.

上記コードを追加した後の表示はこのような感じです。
 

 
テキストのサイズと色は調整して問題ないので、薄いグレーなどにしておけば、フォーム入力の邪魔にならないので良いでしょう。
 

 

3-2. 追加CSSのコードを貼り付ける

CSSに以下を貼り付けます。

.grecaptcha-badge { visibility: hidden; }

こちらのスタイル指定があたっていれば表示が消えているはずです。作業としては以上となります。
 

 

おわりに

いかがだったでしょうか?いくつかのステップが必要ですが、設定自体は意外と簡単にできることがおわかりいただけたかと思います。フォームのbot対策は重要なセキュリティ対策の一つですので、これを機に検討してみてはいかがでしょうか。

デザインの勉強になるゲーム!?「Can’t Unsee」で自分のデザイン知識を試してみよう

ユーザーがWebサービスやアプリを使いやすいように設計する「UIデザイン」のスキルは、デザイナーには必要なスキルの一つです。
そんなUIデザインのスキルを、「Can’t Unsee」というゲームで簡単に試すことができます。
今回は、誰でも気軽にデザインの腕試しができるゲーム「Can’t Unsee」をご紹介します。

1. Can’t Unsee とは?

Can’t Unseeは、画面に表示される2種類のデザインのうち、相応しいデザインを選択していくゲームです。
チュートリアルが3問、イージー・ミディアム・ハードのそれぞれが18問ずつあり、最後まで回答すると正解数に応じたスコアが表示されます。
ユーザー登録などの必要はなく、ブラウザ上で誰でも簡単にプレイすることができます。


 

2. 実際にやってみる

ページを開くと早速ゲームが始まります。
今回はチュートリアルの3問を解いてみます。

 

 

表示される2つのデザインのうち、正しいと思うデザインをクリックするだけです。
今回は左側のデザインを選択します。

 

 

すると選択したデザインの右下にチェックマークが表示され、正解であることを教えてくれました。
間違った方を選択すると、チェックマークではなくバツ印が表示されます。
このマークの横にデザインについての説明文が表示されるのですが、英語表記なので必要に応じて翻訳機にかけるとより理解が深まります。

 

また、左下の「Compare」ボタンを押すと、2つのデザインを切り替えて比較表示することができます。
次の問題に進む際は「NEXT」ボタンを選択、もしくはエンターキーを押します。

 

このまま2問目に進みます。

 

 

先ほどよりも難易度がぐっと上がりました。
細かいところをよく見た上で判断していきます。

 

 

2問目は右側のデザインが正解です。
アイコンの間隔やフォントの太さ、吹き出しの形が違っていました。

 

続いて、チュートリアル最後の3問目です。

 

 

先ほどの問題を踏まえて、フォントやアイコンなどを注意深く見比べてみます。

 

 

正解は右側のデザイン。
左側のデザインは、右側と比べて吹き出しの余白が大きすぎるとのことです。

 

これでチュートリアルの問題が終了し、そのままイージー・ミディアム・ハードの問題へと続いていきます。

 

全問解き終わると、正解した問題数に応じてスコアが表示されます。

 

 

私も最後まで挑戦したところ、イージーとミディアムはほとんど正解できたのですがハードが思いの外難しく、6930点という結果になりました。

おわりに

今回は、UIデザインのスキルを試すことができるゲーム「Can’t Unsee」をご紹介しました。
デザインに携わっている方もそうでない方も、気軽に楽しめるゲームなのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

Macでサクッとローカルサーバーを立てる方法

ウェブサイトのコーディングをしている時、簡易的なローカルサーバーを立てたい時はありませんか?
例えばレスポンシブ作業をスマートフォンの実機で確認したい時や、開発環境にアップする程でもない修正の確認など理由は様々です。
今回はそんなちょっとした時に簡単にローカルサーバーを立てる方法を紹介します。

1. 下準備 [Pythonのインストール]

今回の作業は下準備がほとんどと言っても過言ではありません。
Pythonというプログラミング言語を使用するため、まずはPythonを使用できる環境を用意します。
実はmacOSによっては、標準でPythonがインストールされています。既にPythonが使用できる場合は2. ローカル環境の立ち上げまで飛ばしてください。

1-1. Homebrewのインストール

まずはHomebrewをインストールしましょう。
Pythonをインストールするはずなのにいきなり違うものをインストールすることに違和感を感じるかもしれませんが、Homebrewを使用すればより簡単にPythonをインストールすることができますので今回はHomebrewを使用します。
HomebrewとはmacOS上で動作するパッケージ管理ツールで、Homebrewを使用して様々なアプリケーションをインストールすることができます。Google PlayやApp storeのようなものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
参考:【完全版】Homebrewとはなんぞや
 
今回の記事ではインストール方法は割愛しますので下記の記事を参考に進めてください。
Homebrewのインストール方法を分かりやすく解説(M1 Macも対応)

1-2. pyenvのインストール

またPythonと違うものをインストールしていると思うかもしれませんが、pyenvはPythonのバージョン管理ツールです。Pythonの複数あるバージョンから任意のバージョンを選んで使用することができます。
pyenvは先ほどインストールしたHomebrew使ってインストールします。
下記のコマンドを実行してください。($は不要です。)

$ brew install pyenv

pyenvが正常にインストールされたかを確認します。

$ pyenv -v

pyenv 0.0.0(バージョン名)が表示されていれば正常にインストールが完了しています。
 
この後は『パスを通す』という初心者の方が最初に躓く作業があるのですが、手順通りに入力すれば問題ありませんので安心してください。画面に変化はありませんが上から順に入力しましょう。

$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc
$ source ~/.zshrc

これでPythonをインストールする準備が整いました。

1-3. Pythonのインストール

先ほどインストールしたpyenvを使用してPythonをインストールします。
まずは下記のコマンドを実行してください。

$ pyenv install --list

このように使用可能なバージョンがリスト化されて表示されます。
 

 
今回はバージョン3.11.6を使用したいと思います。
下記のコマンドを実行してください。

$ pyenv install 3.11.6

しばらくすると指定したバージョンのインストールが完了するので、完了したら改めて確認してみましょう。

$ pyenv version

先ほど指定したバージョンが表示されていれば正常にインストールが完了しています。
しかしこの状態ではまだPythonを使用することはできません。最後に下記のコマンドを実行してください。

$ pyenv global 3.11.6

これで下準備は全て完了したので、いよいよローカルサーバーを立ち上げてみたいと思います。

2. ローカル環境の立ち上げ

それではローカルサーバーを立ち上げます。
下記のコマンドをターミナルで実行してください。

$ python -m http.server 1010(任意の番号)

以上で作業は完了です。
ブラウザで下記のURLにアクセスしてみてください。
http://localhost:1010(任意の番号)/
 

 
先ほど実行したコマンドは、コマンドを実行したディレクトリをドキュメントルートにしたWebサーバーが立ち上がります。
なので今度はテストフォルダを用意して実行してみましょう。
 
今回はデスクトップに「test」フォルダを用意し、その中にindex.htmlファイルを用意しました。
 

 
index.html内は下記の記述が記載されています。
 

 
まずはターミナルを使用して作成したtestフォルダに移動します。
下記のコマンドをターミナルで実行してください。

$ cd /~自分の環境に合わせてください~/Desktop/test

ディレクトリの移動が完了したらそのまま先ほどのローカルサーバーを立ち上げるコマンドを実行します。

$ python -m http.server 1010

表示される内容がtestフォルダ内のindex.htmlに変わりました。
 

3. スマートフォン実機でのローカル環境確認方法

今回立ち上げたローカルサーバーは、同じWi-Fiに接続していれば実際のスマートフォンで確認することもできます。
まずは接続しているWi-FiのIPアドレスを調べます。
『システム環境設定』→『ネットワーク』の順で開き、赤枠の部分を確認してください。
そこに表示されている数字が、現在接続しているWi-FiのIPアドレスです。
 

 
そのIPアドレス+先ほどローカルサーバーを立ち上げた際に入力したポート番号をスマートフォンのブラウザでアクセスすると、PCで立ち上げたローカル環境がスマートフォン側でも表示されます。
例:00.0.0.000:1010
 

おわりに

今回はちょっとした時に使える簡易的なローカルサーバーの立て方を紹介しました。
一度設定してしまえばたった1行のコマンドを実行するだけでローカルサーバーを立てられるので、この記事を参考にぜひ利用してみてください。

Webデザイナーが知っておきたいドメインとサーバーの関係性

WEBデザイナーの中にはデザインやコーディングといったサイト制作だけでなく、サイト公開まで担当されている人も多いかと思います。

サイト公開にあたってはドメインやサーバーについての知識が必要となりますが、まだ経験が浅い間は、例えしっかり準備をしていても緊張するものですよね。特にクライアント業務の場合は「ドメインはそのままでサーバーだけ引っ越したい」「ドメインをサーバーと同じ場所で管理したい」など様々なケースが発生するため、知識がないとどのような手続きを踏めばよいのか、そもそも実行できるのかすぐに判断できないこともあるかと思います。

ドメインとサーバーの関係性についてきちんと理解しておくと、上記のようなケースであっても対応可能であろうといったイメージがしやすくなります。今回は最低限知っておきたいドメインとサーバーの関係性について紹介したいと思います。

1. ドメインについて

ドメインとはインターネット上の住所のようなもので、特定のサイトを識別するための名前のことを指します。ドメインにサイト名やサービス名などを合わせた「yahoo.co.jp」や「youtube.com」のことを「ドメイン名」と呼びます。

ドメインを取得するには「お名前.com」や「ムームードメイン」などドメインを販売しているサイトで購入します。ドメインの値段は販売サイトによって異なりますが、品質に違いはないので、どこで購入しても問題ありません。ただし、ドメインには維持費用がかかりますので、販売価格だけでなく2年目以降の値段や、管理画面の使いやすさなども考慮して検討すると良いでしょう。

また、ドメイン名は重複がなく一意であるため、取得できるかどうかは早いもの勝ちとなっています。欲しいドメイン名があれば早めに調査しておく必要があります。

2. サーバーについて

サーバーとはWebサイトのデータを保管する場所を指します。ドメインが住所であれば、サーバーは土地、サイトは家というふうに例えられることが多いです。

サーバーを用意するには「さくらのレンタルサーバ」や「エックスサーバー」などのレンタルサーバーを使用することが一般的です。レンタルサーバーであれば、使用するデータ容量にもよりますが比較的安く、契約後すぐに利用開始することができます。どこのレンタルサーバーを利用するかは、使いたい機能やサポート体制などを考慮して検討すると良いでしょう。

3. ドメインとサーバーの関係

ドメインを取得してサーバーを契約しても、そのままではサイトは表示されません。ドメインでサイトを表示するためには、ドメインとサーバーを紐づける必要があります。

ドメインとサーバーを紐づけるには「DNS(ドメイン・ネーム・システム)」と呼ばれる、ドメインとサーバーのIPアドレスを紐付ける仕組みを使用します。DNSを使用すると以下のような流れでサイトが表示されるようになります。

1. ドメイン名にアクセス。
2. DNSを介してドメイン名がIPアドレスに変換される。
3. 変換されたIPアドレスをもとにサーバーにアクセス。
4. サイトが表示される。

DNSの設定はドメインを取得したサービスサイト上で行うことができます。ドメイン管理画面にて紐づけたいサーバーのネームサーバーを入力することで、ドメインとサーバーを紐付けることが可能となります。

(例)「Xサーバー」で取得したドメインと「さくらのレンタルサーバ」のサーバーを紐づけ

ネームサーバーの設定方法については利用サービスのヘルプを参照してもらえればと思いますが、ドメインとサーバーは紐づけるもの、ということが理解できると「ドメインはそのままでサーバーを引っ越したい」「サーバーはそのままで新しいドメインに変更したい」といった要望にも対応可能であることがイメージしやすくなると思います。

ドメインとサーバーを同じ会社で契約した場合

「お名前.com」も「さくらのレンタルサーバ」も実はドメインとサーバーの両方をサービス提供しています。ドメインとサーバーを別々の会社で契約しなくても、同じ会社でまとめて契約することが可能です。その場合、紐付けも不要になるので上記のような設定をする必要もありません。(手間がかからず便利ではありますが、この点がドメインとサーバーの関係性がわかりにくくなっている要因かとも思います)

おわりに

今回はドメインとサーバーの関係性について、簡単ではありますが紹介しました。ただ、ドメイン、サーバー周りに関しては、どれだけ本で勉強しても実際に触ってみないことには、なかなか理解するのが難しいところでもあります。一度でも試した経験があれば不安は大分解消されるので、本番で焦らないためにも、ぜひ一度は自分自身でドメイン、サーバー契約をして設定してみることをオススメします。

WebデザインツールFigmaの始め方

以前より、DOLではWebサイトのデザインを主にAdobe XDで行っており、直感的なUIと共同編集のしやすさから多くの案件で使用していましたが、2023年1月時点で単体での販売が終了となっており、現在は大きなアップデートも行われておりません。

Adobe Creative Cloudのコンプリートプランでは引き続き利用できますが、Adobeの方針次第ではまた突然使えなくなる可能性もありますので、今回はもう一つの高いシェアを誇るWebデザインツールである「Figma」についてご紹介致します。

1. Figmaとは?

Figmaは、クラウドベースのデザインツールです。XDと同様、デザインをリアルタイムで共有し、共同編集が可能です。
XDと大きく異なるのは、Figmaはブラウザ上で利用できるという点です。XDでもデザインの共有自体は可能ですが、インストールを必要としないFigmaはデザイナー以外のユーザーが使うハードルが低く、よりスムーズにコミュニケーションを取りながらデザインの作成が進められるでしょう。



2. Figmaの始め方

Figmaを始めるには、Figmaアカウントが必要になります。
まずはFigmaにアクセスし、右上の「無料で始める」をクリックします。



任意のメールアドレスとパスワードを設定し、「アカウントを作成」をクリックします。



入力したメールアドレス宛に確認メールが届くので、「メールを確認する」をクリックします。
これでアカウントの作成は完了です。



「メールを確認する」をクリックするとログイン画面に遷移するので、設定したメールアドレスとパスワードでログインします。



初回ログイン後はいくつか質問があるため、任意の内容を入力及び選択します。
勤務先、Figmaを知ったきっかけなどはスキップ可能ですのでスキップして問題ありません。



プランの選択画面では、「スターター」を選択すれば費用はかかりません。
ただ、作成できるファイル数に制限がありますので、今後チームで本格的にFigmaを使っていくのであれば「プロフェッショナル」がよいでしょう。



最後にどちらの作業を行うか聞かれるので、今回は「Figmaでデザイン」を選択します。
これで初期設定は完了です。



初期設定が完了すると、以下のような画面になり、すぐにデザインの作成が可能となります。
非常に少ないステップでFigmaを始めることができました。
もちろんデザインデータはアカウントに紐づいているため、例えば会社PCで途中まで行った作業を、別端末で再開するといったことも可能です。



記事のボリュームが増えてしまうため、今回は細かい操作の説明は割愛しますが、Figmaではフレームという単位でデザインを作成していきます。フレームはXDでいうところのアートボードになります。
左上のフレームをクリックし、画面右でどのデバイスサイズかを選択すると、そのデバイスサイズのフレームが作成されます。
あとはこのフレームの中にオブジェクトを置いたりテキストを置いたりして、デザインを進めていくという形になります。


おわりに

今回はFigmaの始め方についてご紹介しました。
冒頭でも触れましたが、Adobe XDは今後どこかのタイミングで使えなくなる可能性もありますので、この機会にFigmaの操作感にある程度慣れておくと、いざ移行する際にスムーズに移行できるのではないかと思います。