Macユーザー必見!Mac純正カラーピッカー「Digital Color Meter」の使い方

ネットサーフィンをしているとき、この色素敵!カラーコードを知りたい!と思ったことはありませんか?
そんな時カラーピッカーを使えば、すぐにカラーコードを取得することができます。

専用のアプリやChromeの拡張機能などにもカラーピッカーはありますが、Macには最初からカラーピッカーアプリが入っていたことはご存知でしたか?
今回はMacに標準搭載されているDigital Color Meterをご紹介します。

1. Digital Color Meterの使い方

1-1. Spotlightで「Digital Color Meter」と検索

Command+スペースキーのショートカットでSpotlightを起動し、そこに「Digital Color Meter」と入力してアプリを開きます。

1-2. カラーコードを読み取る

アプリが起動すると画像のようなウィンドウが表示されます。
カラーコードを取得したいピクセルの上にポインタを移動しCommand+Shift+Cを入力すると、クリップボードにカラーコードをコピーすることができます。

2. Digital Color Meterをもっと使いやすくする方法

デフォルトの状態ではカラーコードは10進数で取得されるようになっていますが、上部メニューの「表示」→「値を表示」→「16進」を選択すると、カラーコードを16進数でコピーすることができます。



また、RGBの設定も可能なのでお好みで設定しておきましょう。

おわりに

今回は、Mac純正カラーピッカーDigital Color Meterをご紹介しました。

ずっとMacを使っていたけど、こんなデフォルトアプリがあったなんて知らなかった…という人も多いのではないでしょうか。
とてもシンプルで使いやすいので、Macユーザーの方はぜひ活用していきましょう!

【XD】ステート機能を利用した簡単なスライダー作成方法

みなさんはWeb制作の際にXDは使っていますか?
デザイン作成においてWeb業界ではかねてよりPhotoshop、Illustratorがよく利用されていましたが、XDが登場した今、弊社ではXDでのデザイン作成を推奨しています。

日々便利な機能が追加されているXDですが、今回はその中の一つ「ステート機能」を使ったスライダーの作成方法をご紹介したいと思います。

1. ステート機能について

ステート機能を簡単に説明すると、ボタンなどの状態変化をデザイン上で表現できる機能です。
例えばボタンのホバー時やクリックされたアクティブ時の状態をデザイン段階で見せることができます。

2. ステート機能を使ったボタンの作り方

例えば下の画像のような状態変化をボタンに施したい場合

2-1. ホバーステート

まず通常デザインのボタンをコンポーネント化し、「初期設定のステート」の隣にある+ボタンから「ホバーステート」を選択し追加します。


「ホバーステート」が追加されましたので、「ホバーステート」を選択した状態で、任意の変更を加えます。
この場合星の枠線を黄色に変更しました。


たったこれだけでホバー時の設定が完了しました。

2-2. トグルステート

ここからさらにクリック時の状態変化を追加します。
今度は「トグルステート」を追加ましょう。トグルとは同じ操作や処理によって二つの状態が交互に切り替わるような仕組みのことを言います。


この後は前述と同じでクリック時に変化するデザインを加えることでクリック時の設定が完了しまた。



この「トグルステート」を使用すればよくあるON/OFFボタンもデザイン上で簡単に作成することができます。

3. スライダーの作り方

では実際にステート機能を応用してスライダーを作ってみたいと思います。

スライダーは何枚でも設定することが可能です。スライドさせたい画像を任意の枚数用意してください。
用意ができたら横並びにしグループ化します。ここで縦並びにすれば縦にスライドさせることも可能です。


グループ化したものを画像一枚のサイズでマスクし、コンポーネント化します。



コンポーネントが完了したら先述のボタンと同様ステート機能を設定します。
今回は「新規ステート」をスライドさせたい枚数分用意してください。
ここでは任意の名前が設定できるので分かりやすい名前をつけておきましょう。今回は新規ステートにスライド2、スライド3と名付けました。



「初期設定ステート」が1枚目となるので2枚目、3枚目の状態を設定します。
「スライド2」を選択した状態で、マスクの下で2枚目の画像が表示されるよう移動させます。
3枚目も同様に「スライド3」を選択した状態で、3枚目の画像が表示されるように設定してください。


これで「初期設定ステート」「スライド2」「スライド3」それぞれの状態が設定できましたが、このままでは何をきっかけに画像が変化するかの設定がされていません。

次に、何をきっかけに変化するのかを「プロトタイプ」タブから設定します。

1枚目の矢印をクリックすると2枚目に、2枚目の矢印をクリックすると3枚目に遷移するような設定を行いますので、まず「プロトタイプ」タブを開いた状態で「初期設定ステート」を選択します。


その状態でトリガーとなる矢印を選択します。


矢印を選択した状態で右上の「インタラクション」を追加します。+ボタンをクリックしてください。
このインタラクション設定で、何をきっかけに、どのような動きをするかの設定をすることができます。


「矢印をクリックするとスライド2」が表示されるようにしたいので、
①トリガーを「タップ」
②種類を「自動アニメーション」
③移動先を「スライド2」
に設定してください。
その他の項目は自分の好みに設定してください。
この時、戻る矢印も同時に設定しておきましょう。


次に「スライド2」のステートを選択し、先ほどと同様の設定を行います。
「初期設定ステート」を選択した状態で2枚目のインタラクション設定しても意味がないので、ステートを切り替えることを忘れないでください。


以上でスライダーの設定が全て完了しました。

おわりに

今回はXDのステート機能を使ったスライダーの作成方法を紹介しました。
デザインをお客様に提示するとき、スライダーの動きまで見せることができれば、Webに詳しくないお客様にもイメージしてもらいやすいと思います。
認識のズレも回避することができますので、デザインを作成する際にはぜひ、今回紹介したステート機能を使用してみてください。

【WordPress 】MW WP Formのエラーメッセージのカスタマイズ方法

WordPressでお問い合わせフォームを作成するには「MW WP Form」を使用している方が多いと思います。公式マニュアルが日本語でわかりやすく、確認画面や自動返信メールが最初から用意されているため、とても便利ですよね。

ただ、そんな便利な「MW WP Form」も、エラーメッセージの文面や表示位置までカスタマイズしようとすると少々手間がかかります。そのため、サイトデザインの雰囲気には合っていないけど、デフォルトのままで利用している方もいるのではないでしょうか?

エラーメッセージは普段は見ることのない要素ですが、いざ入力ミスをした時にレイアウトが崩れてしまったり、文面が素っ気ないと印象がよろしくありません。今回はサイトデザインに合わせて、エラーメッセージをカスタマイズする方法について紹介します。(この記事では「MW WP Form」の導入や使い方についての説明は割愛します)

1. 初期のエラーメッセージについて

「MW WP Form」で作成したフォームの入力チェックは、フォーム編集画面の「バリデーションルール」で設定することができます。

例えば「メールアドレス(name=”email”)」を必須の入力項目とする場合、「バリデーションを適用する項目」にname属性の値「email」を入力して、「必須項目」と「メールアドレス」にチェックを入れるだけで設定完了です。

上記の設定をすると、必須項目の「メールアドレス」が未入力の場合、以下のように「未入力です。」のエラーメッセージが表示されるようになります。

このメッセージでも問題はないのですが、ユーザーに入力を促すのなら「メールアドレスを入力してください」と丁寧に記載したいところですよね。また、メッセージの表示位置もinputタグの直下になってしまうので、周辺にボタンや説明文を配置している場合、見た目がおかしくなってしまうケースもあります。

2. エラーメッセージのカスタマイズ

ここからは実際にエラーメッセージの文面と表示位置をカスタマイズする手順を紹介します。

2-1. フォーム作成

まずは「MW WP Form」で通常通りフォームを作成します。name属性の値は日本語ではなく英語で入力しておきましょう。

お名前
[mwform_text name="name" size="60"]
フリガナ
[mwform_text name="kana" size="60"]

[mwform_bsubmit name="submit" value="送信する"]送信する[/mwform_bsubmit]

2-2. デフォルトのエラーメッセージを非表示

続いてデフォルトのエラーメッセージを表示しないように「show_error=”false”」を追加します。

お名前
[mwform_text name="name" size="60" show_error="false"]
フリガナ
[mwform_text name="kana" size="60" show_error="false"]

[mwform_bsubmit name="submit" value="送信する"]送信する[/mwform_bsubmit]

これは「フォームタグを追加」する際に「エラーを表示しない」にチェックを入れた場合と同じ形式です。なので、エラーメッセージをカスタマイズするつもりなら、最初にフォームタグを追加する際にチェックを入れておきましょう。

2-3. 新しいエラーメッセージのタグ追加

新しいエラーメッセージを表示したい箇所に「mwform_error」を追加していきます。(下記の例ではinputタグの上に追加しています)keys属性には入力項目のname属性の値を記載します。

お名前
[mwform_error keys="name"]
[mwform_text name="name" size="60" show_error="false"]
フリガナ
[mwform_error keys="kana"]
[mwform_text name="kana" size="60" show_error="false"]

[mwform_bsubmit name="submit" value="送信する"]送信する[/mwform_bsubmit]

2-4. エラーメッセージの文面を変更

ここからはfunctions.phpでの作業になります。

下記のコードは「お名前(name)」と「フリガナ(kana)」が未入力(noempty)の場合に、指定したエラーメッセージ(message)を表示する、という設定になります。

// エラーメッセージの変更
function validation_rule($validation, $data, $Data) {
	$validation->set_rule('name', 'noempty', array('message' => 'お名前を入力してください'));
	$validation->set_rule('kana', 'noempty', array('message' => 'フリガナを入力してください'));
  return $validation;
}
add_filter('mwform_validation_mw-wp-form-100', 'validation_rule', 10, 3);

最後に記述されているmwform_validation_mw-wp-form-100の「100」の箇所は、フォーム作成時に発行される「フォーム識別子」の番号を設定してください。

2-5. エラーメッセージの装飾

最後にCSSでデザインを整えれば、エラーメッセージのカスタマイズ完了です。

3. カスタマイズ例

フォームのエラーは未入力以外にも、「指定の入力形式ではない」「文字数が指定範囲内でない」「ファイルサイズが上限オーバー」など色々ありますよね。バリデーションルールの値を変更することによって、それらのエラーメッセージもカスタマイズすることができます。

「MW WP Form」の公式サイトにはエラーメッセージをカスタマイズする際のバリデーションルールがまとめてあるので、一度確認してみてください。
(参考サイト:バリデーションルール | MW WP Form

3-1. フリガナの入力エラー

フリガナ(name=”kana”)の入力欄に、ひらがな・カタカナ以外を入力した場合のエラーメッセージをカスタマイズしたい場合は、バリデーションルールの項目を「kana」に設定します。

// エラーメッセージの変更
function validation_rule($validation, $data, $Data) {
	$validation->set_rule('kana', 'noempty', array('message' => 'フリガナを入力してください'));
	$validation->set_rule('kana', 'kana', array('message' => 'ひらがな、またはカタカナで入力してください'));
  return $Validation;
}
add_filter('mwform_validation_mw-wp-form-100', 'validation_rule', 10, 3);

3-2. 添付ファイルの参照エラー

添付ファイル(name=”resume”)のエラーメッセージをカスタマイズしたい場合は、バリデーションルールの項目を以下のように設定します。

「fileSize」…ファイルサイズ指定。バイト数で入力します。(5MBの場合は5000000)
「fileType」…ファイル形式指定。拡張子をカンマで複数入力します。

// エラーメッセージの変更
function validation_rule($validation, $data, $Data) {
  $validation->set_rule('resume', 'fileSize', array(
    'bytes' => 5000000,
    'message' => 'ファイルサイズは5MB以内にしてください'
  ));
  $validation->set_rule('resume', 'fileType', array(
    'types' => 'docx,xlsx,pdf',
    'message' => '指定されたファイル形式でアップロードしてください'
  ));
  return $validation;
}
add_filter('mwform_validation_mw-wp-form-100', 'validation_rule', 10, 3);

おわりに

今回は「MW WP Form」のエラーメッセージのカスタマイズ方法を紹介しました。
エラーのデザインはミスがなければ基本的には見られることはないですが、いざ表示された時にデザインやメッセージまで作り込まれていると、サイトへの印象は大きく変わりますよね。また、入力内容に沿ったエラーメッセージを表示することは、ユーザビリティの向上にも繋がります。今までエラーメッセージはデフォルトのままだった…という方は、ぜひ今回の記事を参考に試していただければと思います。

【CSS】YouTube動画をアスペクト比を維持したまま埋め込む方法

昨今、動画市場の成長によりネットで動画を閲覧することは一般的になりました。
動画は文字や画像よりも多くの情報を発信できるため、ユーザーの印象に残りやすいコンテンツです。
自社でYouTubeチャンネルを運営していれば、YouTube動画をホームページに掲載することはマーケティングにおいて有効な手段になり得ます。

Webサイト制作において今や欠かせないレスポンシブ対応ですが、ホームページにYouTube動画を埋め込む際もスマートフォンを基準に構成を考えることが必要になってくるでしょう。
しかし、いざレスポンシブ対応をしようとするとアスペクト比が崩れて綺麗に表示されない…と悩んだことはありませんか?

今回は、そんな悩みを解決する「YouTube動画をアスペクト比を維持したまま埋め込む方法」をご紹介します。

1. YouTube動画をWebサイトに埋め込む手順

まずはYouTube動画を埋め込む基本的な方法をご紹介します。

1-1. 埋め込みたいYouTube動画の [共有] をクリックします。

1-2. 共有オプションから [埋め込む] をクリックします。

1-3. 表示されているコードをコピーします。

1-4. 埋め込みたいWebサイトのHTMLにコードを貼り付けます。

以上の手順で簡単にYouTube動画を埋め込むことができます。

2. CSSのaspect-ratioプロパティでアスペクト比を維持したレスポンシブ対応

アスペクト比を保った状態でレスポンシブ対応させる方法として、ここではaspect-ratioを使った方法をご紹介します。

2-1. aspect-ratioとは?

aspect-ratioは、アスペクト比でボックスや動画、画像のサイズを指定するCSSプロパティです。

2-2. aspect-ratioのブラウザ対応状況


2022年9月現在「Can I use」によると、ほとんどのブラウザで対応しています。
しかし、Safari15未満には対応していないため採用する際は注意が必要です。

2-3. 基本的な使い方

コピーしたYouTube動画の埋め込みコードを用意します。

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/-bNMq1Nxn5o" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

取得したコードをそのまま使用すると、560×315の大きさで表示されます。
YouTube動画の標準アスペクト比は16:9なので、CSSで以下のように指定します。

iframe {
  aspect-ratio: 16 / 9;
  width: 100%;
  height: auto;
 }

widthを任意の値、heightをautoに指定することでアスペクト比を16:9に保ったままレスポンシブ対応することができます。

おわりに

今回は、aspect-ratioを使ってYouTube動画をアスペクト比を維持したまま埋め込む方法をご紹介しました。

アスペクト比を維持する方法はいくつかありますが、aspect-ratioを使ったコードの方がシンプルで分かりやすいのでオススメです。
どんな端末からでもWebサイトをストレスなく閲覧できるように、ぜひ覚えておきましょう!

Webデザインの勉強に使える!Chromeのおすすめ拡張機能

Chromeのおすすめ拡張機能は以前にも紹介したことがありますが、今回はWebデザインの勉強に使える拡張機能を紹介します。(以前の紹介記事はこちら → 『Webデザイナーが選ぶChromeのおすすめ拡張機能』

Webデザインのスキルを磨くには優れたデザインのサイトを多く見ることが大事ですが、そのサイトがどのようなサービスや技術を使用して作られているのか、どのようなコードで記述されているかを知らないと、サイト制作に活かすことができません。

Chromeにはそうした情報を手軽に確認できる拡張機能がそろっているので、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

1. Wappalyzer


今見ているサイトがどのような技術で作られているのかを調べることができます。

気になったサイトを開いた状態でWappalyzerのアイコンをクリックすると、以下のように利用しているCMSやサーバー、JavaScript、フォントなどをまとめて確認することができます。
「こういうサイトを作りたい」と思った時にどんな技術やサービスを使用すればいいのか参考になるのでおすすめです。

2. Visual Inspector


見出しやボタンのサイズ計測、カラーの抽出、使用フォント、画像アセットなど、サイト制作に必要な情報をまとめて確認することができます。利用できる機能は以下の通りです。

・ HTML要素のサイズ計測
・ テキストの直接編集
・ 使用しているカラーの抽出
・ 使用しているフォントの表示
・ 画像アセット(一括ダウンロード)

気になったサイトの基本情報をまとめて確認できるのでおすすめです。また、Webデザインの勉強方法には「コピーサイトを作る(コードは自作)」といったやり方もありますが、その際に必要な情報や素材を用意するのにも便利です。

3. CSS Peeper


サイト内のクリックした要素のサイズ、フォント、カラーなどを調べることができます。また、サイト内で使用されているカラーの抽出や画像アセットといった機能もあります。

Visual Inspectorと似ていますが、機能やUIはCSS Peeperの方がシンプルで動作も軽いです。気になった箇所を少し調べる時はCSS Peeperにするなど、使い分けると良いと思います。

4. Fonts Ninja


サイトに使用されているフォントをまとめて確認することができます。

以前の記事で紹介した「WhatFont」との違いは、使用されているフォントをサンプル付きで一覧表示してくれる点です。さらに各フォントがページ内のどこに適用されているのか、ウェイト別に確認することもできます。また、無料フォントの場合は直接ダウンロード、有料フォントの場合は販売サイトへのリンクも表示してくれます。
「こういう印象を与えたい時はこのフォント」という組み合わせを知ることができるので、フォント選定のスキルを磨きたい方にオススメです。

5. Session Buddy


現在開いているタブの状態を保存することができます。

Webデザインの勉強をする時は、色々な記事や参考サイトを同時に開いていることが多いと思います。しかし、作業を途中で中断することになった場合、今開いているページを後で参照できるようお気に入りに追加したり履歴から探すのは大変ですよね。

Session Buddyをクリックすると、現在開いているタブがウィンドウ別に一覧表示されます。あとは保存したいタブの「Window」を右クリックして「保存」を選ぶだけです。保存する際は名前を付けることができるので、何の目的で見ていたサイトなのかわかりやすくて便利です。

おわりに

今回はWebデザインの勉強に使えるChromeの拡張機能を紹介しました。

Webデザインの参考サイトを見る時はこれらの拡張機能で確認する癖を付けておくと、新たな発見や気付きを得やすくなります。特にデザインとコーディングを兼務しているWebデザイナーの方であれば、サイトのビジュアル面だけでなく技術やコードも一緒にチェックしておくと、バランス良く勉強することができます。便利な拡張機能はどんどん取り入れて、効率良く勉強していきましょう。

【商用利用可】Web制作の際に使えるGoogle fonts日本語フリーフォント13選【2022年】

以前紹介したことのある「Google fonts」ですが、日々新しいフォントが追加されています。
前回は英語フォントに絞って紹介しましたが、今回は数あるフォントの中でも日本語フォントを中心に、使いやすいフォントやユニークなフォントをいくつか紹介したいと思います。

Web制作でよく使われているオススメGoogle Fonts

 

1. Noto Sans Japanese

Noto Sans Japaneseは、日本語フォントの王道と言っても過言ではありません。ウェイトの種類が豊富で、見出しから本文までさまざまな場所で活用できます。

 

 

2. Noto Serif Japanese

Noto Serif Japaneseは、Noto Sansと同じく明朝体の王道フォントです。こちらもウェイトの種類が豊富で、Noto sansとNoto serifの2種類さえあれば、Web制作で困ることはないでしょう。

 

 

3. Shippori Mincho

Shippori Minchoは、線が美しく上品な明朝体フォントです。和食料理店や着物サイトなどで使用すると良いでしょう。

 

 

4. Kiwi Maru

Kiwi Maruは、手書き感のある丸ゴシックフォントです。とはいえ形にクセがあるので本文に使用するというよりは、アクセントとして使用すると良いでしょう。

 

 

5. Kaisei Opti

Kaisei Optiは、見ての通りデザイン性の高いフォントです。バナーや広告などで使用すると良いでしょう。

 

 

6. Klee One

Klee Oneは、硬い鉛筆やペンで書いたようなフォルムが特徴の高級感のあるフォントです。

 

 

7. Mochiy Pop One

Mochiy Pop Oneは、その名の通りモチモチしたポップなフォントです。明るい雰囲気の広告などで使用すれば雰囲気を崩さずテキストに目を引くことができます。

 

 

8. Rampart One

Rampart Oneは、厚みのあるブロックのようなフォントです。ロゴや見出しに使用すれば力強い印象を与えることができます。

 

 

9. Dela Gothic One

Dela Gothic Oneは、ひと目見ただけで印象に残る極太ゴシックフォントです。とにかく目立つフォントなので写真などとの相性は悪いかもしれませんが、文字だけで構成されたサイトであればインパクトのあるかっこいいサイトを作ることができるでしょう。

 

 

10. Reggae One

Reggae Oneは、インパクトのある尖ったフォントです。バナーや広告などに使用すると良いでしょう。

 

 

11. Train One

Train Oneは、2本の線で表現されたユニークなフォントです。第一印象が強いので、Rampartと同様にロゴや見出しで使用すると良いでしょう。

 

 

12. Yusei Magic

Yusei Magicは、文字通り油性マジックで書いたかのような手書き風フォントです。どこか可愛らしさもあるのでカフェのメニュー表などで使用すると良いかもしれません。

 

 

13. DotGothic16

DotGothic16は、昔のゲーム画面や携帯の文字を彷彿させるフォントです。ドットで表現されていますが可読性も高く、ゲームやアプリのLPなどで使用すると良いでしょう。

 

おわりに

今回はGoogle fontsが提供する日本語のフリーフォントをいくつか紹介させていただきました。
フォントを変更することでサイト全体の印象も大きく変わり、ユニークなフォントをうまく使えば、利用者の記憶に残るサイトを制作することができます。
一見使いにくそうなフォントもありますが、避けることなく一度試してみるのも自分のデザインスキル向上につながりますので、ぜひ挑戦してみてください。

サイトに公開しているPDFファイルのダウンロード・印刷を禁止する方法

PDFファイルはどんな環境でも同じように閲覧することができるため、見積書や請求書など様々な用途で利用されています。Web制作においては企業サイトや学校サイトなどで、重要な文書を発信する際にも利用されています。

しかし、サイト上で公開しているとはいえ、無制限にコピーや印刷されたくないデータもあります。PDFの保存設定を変更すれば、印刷やテキストのコピーを禁止にすることはできますが、そもそもファイルをダウンロードさせたくない、といった場合は別途対処する必要があります。

サイトにアップしている以上、完璧に防ぐことは難しいですが、誰でも手軽にダウンロード・印刷できないようにする方法はあるので、今回はそちらを紹介したいと思います。

1. Googleドライブの共有リンク

いくつかある方法の内、一番コストや導入時間がかからないのはGoogleドライブの共有リンクを使用した方法です。必要なものはGoogleアカウントだけですので、すでに管理しているアカウントがあれば、すぐに実装することができます。

1-1. 「Googleドライブ」のリンク作成手順

1. GoogleドライブにPDFファイルをアップロードします。



2. ファイルを右クリックして「共有」を選択します。



3. 右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。



4. 「閲覧者と閲覧者(コメント可)に、ダウンロード、印刷、コピーの項目を表示する」のチェックを外します。(これでダウンロード・印刷が不可になります)



5. アクセス権の設定を「制限付き」→「リンクを知っている全員」に変更します。



6. 左下の「リンクをコピー」をクリックしてから「完了」ボタンで準備完了です。


共有リンクを作成したら表示確認をしましょう。一旦Googleアカウントからログアウトするか、別ブラウザを起動して、リンクにアクセスしてみてください。もし「アクセス権が必要です」のメッセージが表示されたら、アクセス権が「制限付き」のままになっているので、設定を修正しましょう。

問題なくアクセスできたら、ダウンロード・印刷・コピーが不可になっているか確認してみましょう。設定が有効になっていれば、画面右上に表示される印刷、ダウンロードボタンが押せなくなり、本文のコピーもできなくなっているはずです。



すべての確認が終わったら、あとはサイト上にリンクを設置して対応完了です。この方法だとPDFファイルに修正や追加が発生した場合、制作会社側はリンクを差し替えるだけの修正となり、また重要なファイルはクライアント側で管理することができるので、一番お手軽で簡単な方法だと思います。

注意:Googleドライブの共有リンクはフォルダ単位でも作成できますが、ダウンロード・印刷・コピーの不可設定はファイル単位でしか設定できません。対象となるPDFが多い場合は少し時間がかかります。

2. WordPressプラグイン「PDF.js Viewser」


WordPressサイトの場合、プラグイン「PDF.js Viewer」を導入して「ダウンロード・印刷不可」のリンクを作成することができます。「PDF.js Viewer」はMozillaのPDFビューアをWordPressサイトで利用できるプラグインです。

本来の使い方は、ページ内でiframeを利用してPDFを表示するのですが、CSSを適用することでテキストリンクだけを表示することができます。少し力技になるので、Googleドライブが利用できない場合の対策として検討すると良いと思います。

2-1. 「PDF.js Viewer」のリンク作成手順


1)  WordPress管理画面の「メディア」からPDFファイルをアップロード
2)  WordPressプラグイン「PDF.js Viewer」をインストール。
3)  PDFjs Viewerの設定で「Show Download Button」「Show Print Button」のチェックを外す。
4)  「Fullscreen Link Text」でテキストリンクとして表示する際のテキストを入力。
5) 「メディア」にアップロードしたPDFファイルのURLをコピーして、以下のショートコードのURL欄にペースト。

<?php echo do_shortcode('[pdfjs-viewer url=メディアにアップロードしたPDFファイルのURL viewer_width=1px viewer_height=1px fullscreen=true fullscreen_text=テキストリンク名 download=false print=false]'); ?>

6) リンクを追加したいページのテンプレートファイルにショートコードを貼り付け。
7) ビューワのiframeに付与されているクラス「pdfjs-iframe」に、CSSで「display: none;」を設定。

以上で「ダウンロード・印刷不可」のテキストリンクを作成することができます。

おわりに

今回はサイト上に「ダウンロード・印刷不可」のPDFファイルを設置する方法を紹介しました。
サイトに公開している以上、完璧に防ぐことは難しいですが、これらの方法によって誰でも手軽にダウンロード・印刷できる状態を防止することができます。より厳密にファイルを管理をしたい場合は、そもそもサイトでの一般公開を控えるか、PDFにパスワード設定をして閲覧者を限定する方法が良いかもしれません。
この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。

Internet Explorerのサポート終了後に使えるオススメのCSS【第二弾】

Internet Explorer(以下IE)とは、Microsoftが提供していたWebブラウザで、2022年6月16日(日本時間)にサポートが終了しました。
IEは1995年から利用されており、古くからインターネットに触れていた方には馴染みのあるブラウザでではないでしょうか。
馴染みのあるブラウザではありますが、IEのみ対応していないCSSプロパティがいくつも存在したため、私自身IE対応に苦悩することもありました。

以前にもIEサポート終了後に使用できるCSSプロパティをまとめた記事を書きましたが、今回はその続編としてまだ紹介していないCSSをいくつかご紹介したいと思います。

Internet Explorerのサポート終了後に使えるオススメのCSS

1. filter

filterプロパティはぼかしや色変化などのグラフィック効果を要素に適用します。
主に使う関数はblur()で、画像にぼかし効果をつけることができます。
grayscale関数を使えば、画像をモノクロにすることも可能です。

filter – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN

2. background-clip

background-clipは要素の背景の適用範囲を指定するプロパティで、例えば値をborder-box、padding-box、content-boxなどに指定すると、それぞれ表示範囲がボーダーの外側まで、パディングの外側まで、コンテンツのみというように設定することができます。
また、背景を文字で切り抜くことも可能です。

background-clip – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN

3. line-clamp

line-clampは複数行のテキストを任意の行に納め、最後の文字を自動で「…」に置き換えてくれます。
JavaScriptやPHPで同様の処理を行うより簡単にテキストをまとめることができます。

-webkit-line-clamp – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN

4. accent-color

accent-colorはフォーム内で使用するラジオボタンやセレクトボックスの色を任意で変更できるプロパティです。
今まではデフォルトのボタンを透明にし、上から色をつけた疑似要素を設置するなど面倒な工程がありましたが、accent-colorプロパティを使用すれば手軽に色を変更することができます。

accent-color – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN

5. detailsとsummary

detailsとsummaryはIEではサポートされていなかったHTML要素です。CSSプロパティではありませんが便利な機能なので紹介させていただきます。
親要素<details>の中で<summary>を使用すると、開閉式のよくある質問を簡単に実装することができます。

<details> 詳細折りたたみ要素 – HTML: HyperText Markup Language | MDN

<details>
	<summary>クリックで開閉します。</summary>
	<p>テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト</p>
</details>
クリックで開閉します。

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

おわりに

今回は、便利ですがIE対応が別途必要だったCSSプロパティを紹介しました。
この中には知っていたが使用を断念していたプロパティもいくつかあるかと思います。
IEのサポート終了は少し寂しい気もしますが、他にも便利なプロパティはいくつも存在しますので、これを機に思う存分使用していきましょう。

センスに悩むデザイナーへのおすすめ書籍「センスは知識からはじまる」

デザインセンスを鍛えるには良いものを見て目を養い、実際に手を動かしてアウトプットすることが大事だといいます。しかし、理解はしていても継続するのは難しいですよね。

特にWebデザイナーの方は、自分のデザインセンスについて悩んだり、落ち込んでしまう時もあるかと思います。今回はそんな悩みを抱えているデザイナーに「センスは知識からはじまる(水野学)」という本を紹介したいと思います。

はじめに

この本の著者は、熊本県公式キャラクターの「くまモン」のデザインや、NTTドコモ「iD」を手掛けたアートディレクター水野学氏です。

本の中で水野氏は、自身が手掛けるデザインはひらめきやセンスによるものではなく、きちんとした方法があり、時間をかければ皆できるようになる、と述べています。冒頭文でも「センスとは誰にでも備わった身体能力と同じで、センスを鍛えるトレーニングをすれば誰にでも手に入るもの」と非常に力強い言葉が記されています。

私が読んだのは2〜3年前になりますが、この本のおかげで勉強してきたことに自信が持てるようになりました。今回は本の内容から特に参考になった「センスについて」「知識の増やし方」についての概要を紹介します。

1. センスのよさとは

本の中では「センスのよさ」について、以下のように説明されています。

「センスのよさ」とは「数値化できない事象」のよし悪しを判断し、最適化する能力である。

例)「センスのいい会社」→ 業績や売上では測れない。
例)「バッティングセンスのいい打者」→ 打率だけでは測れない。

ファッションの「おしゃれ」や「かっこよさ」は数値化できませんが、その人に合っているかどうかを判断して「かっこいい!」「センスがいい!」と判断することはできますよね。「センスってよくわからない…」「特定の人に生まれつき備わっているもの」という誤解が生じてしまうのは、センスが数字で測れないというのが原因の1つと思われます。

2. センスの磨き方

2-1. 普通を知ること

「センスのよさ」= よし悪しを判断する、とありましたが実際、その判断をできるようになるためにはどうすればいいのでしょうか?本の中では、重要なことは「普通を知ること」と述べられています。

・普通とは「いいもの」がわかるということ。
・普通とは「悪いもの」がわかるということ。
・その両方を知った上で「一番真ん中」がわかるということ。

普通を知っていれば「普通よりちょっといいもの」「普通よりすごくいいもの」と、普通という定規であらゆる事象を測って、物を作り出すことができるからです。普通こそが「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具と述べられています。

2-2. 知識を得る

そして「普通を知る」ための唯一の方法が「知識を得る」ことです。ここで「センスとは知識の集積である」という本のタイトルに繋がります。

例えば「あいうえお」しか知らない人間と「あ」〜「ん」までの50音を知っている人間では、どちらがセンスがいい文章を書けるかは、言葉をたくさん知っている人間の方が圧倒的に有利です。知識があればあるだけ、可能性を広げることができると述べられています。

3. 知識を増やす方法

3-1. 王道から解く

「定番のもの」「ロングセラーのもの」について知りましょう。王道のものはその地位を確立するまでに改良と洗練を繰り返し「最適化」されています。王道のものを知ることでそのジャンルの商品を「最適化」する際の指標を得ることができます。

また、大切なのは王道のものを「ひとつに決めること」ではなく、それを見つけ出す「プロセス」にあります。そのジャンルの王道とは何か?を調べていくプロセスで幅広い知識を得ることができます。

3-2. 流行を知る

王道をおさえたら、次は今流行しているものを知りましょう。王道と流行を知ることで、知識の幅が一気に広がります。効率よく流行を知る方法はコンビニの雑誌を読むことです。知識を定期的に更新しておくことがセンスアップに繋がります。

3-3. 共通項を考える

いろいろな方法で知識を集めたら、今度はそれらを分析して「共通項」や「一定のルール」がないか考えてみましょう。これは自分なりの知識に精製するためのプロセスです。ここで見つけた「共通項」でアウトプットしたものが「センスがいい」と言われるものに仕上がります。

おわりに

今回は「センスは知識からはじまる(水野学)」について駆け足ですがご紹介しました。
私がこの本を購入した時は、まさにデザインセンスの磨き方について悩んでいる時だったのですが、この本を読んで「センスは努力で身に付く」ことを知り、自信をもってデザインの勉強に励むことができるようになりました。本の中ではさらに深く説明されているので、この記事を読んで少しでも興味が湧いた方はぜひ一読してみてください。